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天王寺事業所

支援員から掛けられた言葉は自分の中の宝物


障害 パニック障害 
職種 福祉事業所支援員 
利用期間 5か月

横田 智也

担当支援員

職業指導員

横田 智也

外回り中の発作や薬の副作用で仕事もままならず会社を退職することに…

私の障害はパニック障害です。CONNECT天王寺に通所するまでは、営業職に従事してきました。障害特性上、仕事中に過度の緊張により過呼吸や発作が起こり、仕事ができなくなりました。営業職とは常に新規顧客の開拓や、既存顧客との打ち合わせなど外回りの仕事が非常に多く、時間にはシビアにならないといけない仕事でした。しかし仕事中に発作が起き、服薬をしながらの仕事は薬の副作用などで眩暈や眠気が多くなり、車も運転できない状態になりました。また発作も頻繁に起こるようになり、会社を休む事も多くなっていました。このような障害を持った状態ではお客様にも迷惑がかかり、会社への負担も大きくなるので退社を決意いたしました。

CONNECTでも発作で通所できない日が続いたが、自己理解が進んだ結果体調が安定した

通所を始めた当初は、週3回通所することもできない状態でした。朝になると通所への緊張感からか発作が起こり、その日は休むという状況でした。しかし通所を重ねるごとにCONNECTのプログラムでもある一日の体調管理メモをつけていくことで、自身の体調の変化、生活面での改善すべきところなどを知ることができました。それから体調も少しずつ安定しはじめ、通所も週3回から5回まで安定通所することができました。また訓練においては、これまでわからなかったストレスの管理や自分の短所をいかに長所に変えるのか等を目標に講義を受け、自己肯定感を身に付けられました。色んな訓練がある中で、支援員の方と相談し自分に見合った訓練をすることで、自分の悩みや課題をクリアすることが就職に繋がっていきました。

担当支援員からの声掛けが安定通所に繋がった

横田支援員からは、私が欠席したいと伝えたときに「1時間でも通所しませんか?」と声をかけてくださったことがありました。これは休みがちだった私にとって大きな一歩で、たった1時間の通所の積み重ねが、週5の安定通所まで繋がりました。朝体調が悪くても、昼からなら通所するというのは会社に勤めながらだと、なかなか難しいことです。この体調を慣らしたり、戻したりすることがCONNECTで通所している間しかできないことなので、これも訓練の一環であることを教わりました。最後に横田支援員からは、「休むことを悪だと思わないでください。人はいつも調子がよいわけではありません。ですから今日は休んで、明日は元気に出勤できるという気持ちをもって、訓練に励んでください。」と心強い言葉を頂きました。この言葉は私にとって宝物になりました。

軽作業訓練で自分の障がいの特性や対処法を知れた

訓練では自身の病気や障害の特性を知ることができました。軽作業訓練では電子部品の組み立て作業や、ネジやボルトのピッキング作業がありましたが、中でも指定された色のビーズを正確に計測する「ビーズ訓練」の作業は色の判別や重さの確認など非常に細かい作業を要し、集中しなければいけない作業でした。細かい作業は苦手だったのですが、横田支援員に相談し工夫することで克服することができました。同時に集中すると心身ともにかなりの負荷がかかり、発作が出てしまうことも知りました。もし仕事中に発作が出れば、どのように対応するかを考えるなど自分の障がい特性とその対策を知るきっかけにもなりました。横田支援員も都度面談をしていただくなど常に気にかけてくださった結果、配慮方法や発作が出たときの対処方法などを明確にすることができたため、就職活動において面接時や履歴書を記入する際にハッキリと自分の特性を伝えることができました。

CONNECTは人間不信だった自分を変えてくれた心を落ち着けられるやすらぎの場所

CONNECTは今までわかっていなかった自分自身のことを、改めて考えさせられ発見させてくれた素晴らしい場所でした。仕事をしていた時は、自分の障がいがわからず、ただただ疲れた、ストレスだと思い込み仕事をこなしていました。でもCONNECTに通所し始めたことで、自分の障害がここまで酷かったのかと気づかされました。また人間不信だった私ですが、支援員さんや他の利用者さんに助けられました。今後も仕事において心身面で辛くなった時は、定着支援など色々と相談に乗っていただける「安住の地」であると思っています。

今度は支援員の立場で障がいに苦しむ方の気持ちに寄り添った支援を

就労移行支援事業所に就職することになりました。最初は簿記の資格に加え前職の営業事務のスキルを活かし事務職を希望していました。しかし、実際に履歴書の志望動機を書く手が止まるなど、それが自分のやりたい仕事なのか、自分に合った仕事なのかわからなくなったので、自身のスキルについてもう一度改めて考えるようになりました。その時に資格ありきではなく、前職での販売員や営業の経験といったビジネススキルを活かしたいと思ったことや私の障害の特性を活かしたいことを横田支援員に相談いたしました。横田支援員も私と同じような職歴があり、親身に相談にのっていただき、支援員になってみてはどうかと提案をいただきました。私も横田支援員の姿をずっと見ていて、支援の仕事がしたいと思っていたので意見も合致し、就労移行支援の仕事を探しました。それまでにCONNECT以外の就労移行支援事業所に実習にも行き、一般応募で障害のこともオープンにし、就労移行支援事業所の職員として採用されました。今後は私のように様々な理由で心身の不調により、障害を持たれた方々の障害の特性を理解し、気持ちに寄り添った支援をすることで、社会で自立できる方を精一杯支援したいと思っています。

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