パニック障害とは
突然心拍数が急増したり、胸が締め付けられるように息苦しくなったり、このまま死ぬのではないかと強い不安感に襲われる感覚になったりする、不安障害の一つです。原因は未だはっきりと証明されていません。この記事では、パニック障害の方に向いている仕事などをまとめました。
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パニック障害のまま仕事は続けられる?
パニック障害と一言で言っても、症状の程度や現れ方は人それぞれです。仕事を続けるべきか、思い切って休職するべきかをここで断言することはできません。どちらの選択も、良い結果になる可能性も悪い結果になる可能性もあるからです。主治医がいる場合は、まず相談しましょう。「もしかしてパニック障害?」と疑っている方も、自分で判断せず、医師の助言を受けることをオススメします。
仕事を続ける場合であっても、働き方を工夫する必要はあるでしょう。自身が何にストレスや不安を感じているかを見極め、それらを極力感じなくて済むような対策が必要です。自身の工夫でクリアできれば良いですが、場合によっては、職場環境などに配慮してもらう必要もあるかもしれません。
パニック障害に向いている仕事は?
就職や転職を検討されている場合でも、考え方は変わりません。まずは、自分が何にストレスを感じるのかを把握すること、またどのような時にパニック障害の発作が起きるのか把握することが大切です。その内容に応じて、向き不向きも人によって変わってくるはずです。仕事内容だけでなく、勤務体制なども重要になる場合があります。
例えば、上司やお客様から受けた厳しい言葉がきっかけで、対人恐怖の症状が現れたパニック障害の方であれば、やはり人と接触する頻度が少ない仕事の方が良いでしょう。警備員や清掃員、データ入力、在宅ワーク等が例として挙げられます。逆に、営業や接客業などは、ストレスを強く感じてしまい、継続することが難しいかも知れません。
また、満員電車や特急列車など閉鎖空間に恐怖を感じるパニック障害(広場恐怖)の方は、通勤方法を工夫する必要があるでしょう。通勤ラッシュの時間を避けて電車に乗れるような時間帯の仕事を選ぶ、自転車で通勤できる職場を選ぶ、会社に通勤時間を配慮してもらうなどの工夫が必要となります。
仕事中にパニックが起きてしまったら?
自身に合ったパニックへの対処を行いましょう。自分が安心できる方法であることが大切です。一般的には、次のような方法が有効であるとされています。また、パニック発作は、短時間で終わることが多く、死ぬことはありません。そのことを心に留めておくだけでも、安心につながるはずです。
・前かがみの姿勢をとる
・冷たい水を飲む
・親しい人と電話で話す
また、自分のまわりの人が、パニック発作を起こした場合も上記のような対応をとってあげましょう。手をにぎったり、背中をさすったりしながら声をかけることも有効です。あなたの存在が、発作がおきている人にとって、安心材料である必要があります。決して、慌てず、冷静に対応してください。
まとめ
まず大事なことは、自分自身についてと障害について理解することです。そのうえで自分に合った仕事を探しましましょう。また、パニック障害があるからと言って働くことが出来ない…なんてことは絶対にありません。
もちろん、症状にもよるので症状が重たい方は医師との相談が必要ですが、必ず自分に合う仕事はありますので、諦めずに探していきましょう。そして仕事とプライベートのメリハリをしっかりつけ、休息は忘れないようにしましょう。