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こねくと新大阪で外回りと就労支援員をさせていただいております。松本です!
私が記事を書く時は、実習先見学が中心となっていますが、就労支援員って「実習先の見学をした後って何をしているの?」と疑問を持たれている方もおられるのではないでしょうか。
実習先見学後は、以下の①~④の支援が必要となります。
①目標設定の明確化
②実習先初回訪問
③実習先巡回訪問
④実習先振り返り会
今回はこの中の、③実習先巡回訪問を通して、就労支援員がどのように実習の成功に向けて支援を行っているのかをお伝えしたいと思います!(^^)
実習先巡回訪問とは
「そもそも巡回訪問って何ですか?」と思われる方がいらっしゃると思います。
就労支援員とは、企業と実習生が良い関係を保てるように調整することが大切な業務です。
そのため、企業と実習生の鎹(かすがい)となることを目指します。この鎹を強固にするには、短い期間の中でお互いの気持ちを交換することが不可欠となります。そうなると、実習先を訪問することが必要となるのです。ただ、実習の期間によっては複数回訪問することも必要となるため、「巡回」という形をとっている訳です。
もちろん、事前に了承を得ていますので、実習生と企業にとってご迷惑のかからない流れを組んでご訪問いたします。
支援員だからこそできる支援
では、具体的にどのようにして良い関係を作るのかというと、企業担当者様と実習生の双方から、第三者(支援員)には言える気持ちを聞き取っていきます。
なぜかというと、実習という短い期間で、企業担当者様が知りたいことは実習生の本音です。「実習生が何を考えているのかよくわからない」では、親身に対応して頂いている企業担当者様も、指導や評価の面から困られますからね。ですが、実習が始まったばかりで本音を言える実習生は中々いません。
そこで登場するのが、巡回で訪問した私たち支援員です。まずは実習生に対して、相談時間をいただくことで、ため込んでいる気持ちがないかを確認し、実習の大変さを共有します。今度は企業担当者様から、実習生への評価をもとに、様々なご意見をいただきます。
これら二つの視点から内容を整理し、お互いにとって大切な情報を見極めます。その上で、伝えるべきと判断した内容に対して、実習生や企業担当者様へ再度相談を行い、お互いの理解を深めるお手伝いをします。
このように、第三者だからこそ聞ける情報収集作業を通して、お互いの理解を深めることが、良い関係を作る為の支援となります。そしてこれは、巡回訪問時だからこそできる、大切な仕事なんです。
実習=自己理解
巡回訪問を通してやるべき、私たちの大切な役割は、上の情報収集だけではありません。もう一つが、自己理解への支援です。
実習前の見学は数時間の出来事です。そのため、事前に計画していた通りにはいかないことも多くあります。もちろん、多くの時間を実習先で過ごすのですから、当たり前と言えば当たり前ですが、この予想だにしないことがあるからこそ、実習生に何かが芽生える瞬間が生まれることになります。
これこそ、施設内の訓練だけでは感じ取りにくい、自分のやりたいことや、向き不向きという点です。みんながみんな、そこに気づけるとは言えませんが、少なくともこの芽が出たときを逃さず、しっかり吸収することは、実習における重要なポイントだと思っています。実習生が気づいた何かを、誰かが一緒に感じる為にも、巡回訪問の機会は大変重要となるのです。
実習生の巡回時の様子
前回、実習先見学へ行かれた方も、現在は実習の真っ最中です。巡回時は、ピッキング作業・生地の運搬・梱包の為、大変な体力仕事となっていました。
体調的に心配になり、実習生へ声かけをしましたが、
「1日の実習が終わった後も、早く実習へ行きたくて身体が疼きますね!」
と超ポジティブな返答が!施設内訓練だけでは感じられなかった、実習生の強さを感じた瞬間でした!
ということで、今回の実習では、特に心配する点もなく、楽しく実習は進みました( *´艸`)
まとめ
巡回をすることは実習先企業にとっても実習利用者さんにとっても安心に繋がるものです。そして何より、利用者さんが就職するための重要な判断材料を与えてもらえます。
今回の実習で言えば、
・実習時の笑顔
・体力仕事に負けない気力
この二つからでも、実習生がどんな仕事であっても、働くこと自体に充実感を感じられる人だと言うことを知ることができました。これは働く意味という大切なポイントであり、これが見つかることは、私たち支援員にとっても大変嬉しいことです。
みなさんも是非、実習を通して就活に必要な何かを見つけにいきましょう。
前回の実習先訪問をご覧になりたい方は→「実習先見学へ行ってきました!part3」