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就労移行支援を利用して就職するには?就職までの流れをわかりやすく解説

2021.07.08

仕事・訓練

こんにちは!就労移行支援事業所CONNECTの深谷です(^^)

この記事では就労移行支援事業所を利用して、どのような流れで就職できるのか?について解説をします。

就労移行支援事業所の運営スタッフの目線から解説しておりますので、ぜひご覧ください。

この記事は次のような人にオススメ
  • 就労移行支援事業所での就職を考えている方
  • 就労移行支援事業所での就職までの流れを知りたい方
  • 就労移行支援事業所の選び方を知りたい方

この記事に興味のある方のオススメ動画はコチラ▼

就労移行支援を利用した就職までの流れ

今回はCONNECTでの利用開始から就職までの流れを説明します。すべての事業所に共通ではないですが、体調を整える段階からの進めていくイメージが付きやすいと思いますので一例として開設します。

そのCONNECTでの就職までの流れは写真のとおりです。

 

障害者職業センターでは「どんな職業でも求められる社会人の資質」として「職業準備性ピラミッド」というものがあります。この職業準備性ピラミッドをCONNECTの訓練に合わせて6つのステップに分けたものが、写真のピラミッドです。このピラミッドの階段が就職までの流れです。

職業準備性ピラミッド

1番下の健康管理の部分から始めてコツコツ積み上げていく人もいれば、ピラミッドの下部は既にできているため、ピラミッドの途中から訓練を始める人もいます。

就職までの期間については利用期間中の訓練の進捗状況によるところが大きいですが、ピラミッドのどの部分から始めるかによっても変わってくるため、人によって訓練期間は異なってきます。

今回は職業準備性ピラミッドを説明していくことで、就職までの流れを解説していきます。

①健康管理

まずは自分の病気・障がいを理解し、日々の生活の基礎となる体調の安定が必要になります。食事・睡眠・運動の3つに加え障害特性など自己理解や服薬への理解を深め、体調安定のための基礎を作っていきます。

②日常生活

就労のためには自立(自律)した日常生活を送る必要があります。具体的には決まった時間での就寝・起床といった生活リズムの安定、金銭管理、身だしなみなどを支援員と一緒に整えていきます。

③対人スキル

就労するためには、良好な関係を築くための対人能力が必要です。具体的にはコミュニケーション能力、感情コントロール、協調性、ストレスコーピングなどを実践的な訓練も交えながら身につけていきます。コミュニケーション能力に関しては就職に必要な能力として記事の後半にて解説しているので、ご覧ください。

④規律・マナー

就業において会社のマナーやルールを遵守する必要があります。具体的には勤怠(遅刻や欠席)、言葉遣い、報連相などを座学や実戦形式の訓練を通じて学んでいきます。

⑤作業能力(適性)

安定して長く就労するためには、その仕事が自分に向いているか事前に確かめたうえマッチングすることが大切です。正確性や作業スピード、指示理解といったどの仕事でも必須の能力を獲得していく他、自分の得意な作業を見つけ、自分に適した仕事を見つけるための準備をしていきます。

⑥就職準備

①~⑤までのステップを訓練を通じて身につけたら、いよいよ就職活動です。内定をもらうためには履歴書・職務経歴書といった応募書類の作成や面接での適切な応答が必要です。基本的なマナーについてはもちろん、自己PRや志望動機、障害特性といった自由記載項目への魅力的な書き方についても学んでいきます。

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就労移行支援で就職できなかったら

就労移行支援の利用期間は2年間ときまっていますが、期間内で就職できなかった場合は

●就労移行支援の利用期間を延長すること
●就労継続支援事業所

という主に2つの選択肢があります。 就労移行支援の利用期間については別の記事にて解説していますので、ぜひご覧ください。
【関連記事】就労移行支援では工賃は支給される?▶

就労移行支援で就職できない原因

残念ながら、過去に就職できずに退所してしまった方もいらっしゃいます。就職できなかった方の原因を分析して多かったのは、下記の2つでした。

体調が整わない

まずは体調が整わないと通所もできず、訓練も進みません。担当の医師と相談し、就労移行支援に通ってもよいと許可をもらいましょう。つまり、就労の目途が立っていると判断されてから利用を決めるとよいです。

また、体調に不安がある人はいきなり週5日の終日通所をせずに、週2日の午後のみの通所など、今の自分に可能な範囲から少しずつ訓練していきましょう。

訓練の目的を理解できていない

実は就職に必要なスキルはビジネスマナーやパソコンスキルといったすぐにわかるスキルだけではありません。どのような仕事にも共通しているのは集中力や作業スピード、正確性といった目でわかりにくい基礎能力です。職種に特化した事業所でもない場合、この基礎能力は軽作業や事務作業等の物理的な訓練をコツコツ行うことで積み上げていきます。

しかし、この基礎能力のための訓練は一見単調で、決して面白い訓練ではありません。ここで訓練の目的を理解できていないと就労移行支援に通う意味が見いだせなくなってしまいます。具体的な訓練の目的とは、何を身につけるための訓練なのか、実際の仕事でどのように役立つのかなどです。何のために訓練を行っているのかは都度、支援員と確認を行い、目的を見失いそうになれば支援員と相談しましょう。

就労移行支援を利用して、就職が出来た人の共通点

今までの利用者さんで就職できた人たちの特徴をまとめました。この3つがあれば就職に辿り着けるのはもちろん、長く職場に定着できる可能性が高いです。

①訓練を進めることができる

当たり前かもしれませんが、一番大切なことです。具体的には

●休まずに通所できること
●訓練後の振り返りができること

です。この2つができないと訓練を進めていくことができないため、なかなか就職まで辿り着くことができません。

休まずに通所できること

企業の障害者雇用担当者に「雇用の最低条件は何ですか?」と質問すると、担当者様たちは口を揃えて「規定の労働時間分は働ける体力があることです」とおっしゃいます。だからこそ訓練中も働くための体力を付けていく必要があります。

また、通所ができないと訓練を進めることすらできません。いきなり週5日通所できる必要は決してありません。自分のペースで通所スケジュールを守り、就職が近づいてきた段階で休まずに通所できるようにしていきましょう。

訓練後の振り返りができること

振り返り能力」も非常に大切です。仕事に必要なスピードや正確性を高めていくにおいて、どうすれば今より早く正確にできるかを考える能力が必要です。いつまでも同じ箇所で躓いていては訓練を進めていくことはできません。

この振り返りを一緒に進めていくために支援員がいます。困ったときは支援員を頼ってください。ちなみにこの振り返りがこの後の障害特性とその対応方法にも繋がってきます。

②自分の障害特性とその対応方法について自己理解ができている

障害者雇用など障がいを開示して働く場合、必ずといっていいほど聞かれるのが、「障害特性」と「配慮してほしい事項」です。自分の障害特性とその対応方法を理解しておくことで、面接はもちろん就職後も自分なりに職場で壁にぶつかったときの対策を打つことができます

また、職場の人への支援や配慮もお願いしやすくなります。障がいを開示しないで就職する場合は周囲に配慮を求めることができないため、より自己理解を深め、自分で対策する力が必要です。

③コミュニケーション能力が身についている

精神障がい者の離職理由として上位に入るのが、職場の雰囲気や人間関係です。この人間関係を良好に保つために必要なのがコミュニケーション能力です。そのため、多くの就労移行支援事業所でコミュニケーションに関するプログラムが用意されています。

ポイントとして、誰とでも仲良くできて、面白い話もでき、人を楽しませることができるといった特別なものは必要ありません。相手を思いやる言葉掛けや報連相を適切に行える、場面において適切な発言ができるといった仕事において必要な最低限の対人能力さえあればよいのです。

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自分に合った就労移行支援事業所の選び方

就労移行支援事業所への通所を検討する際は、ぜひ実際に複数の就労移行支援事業所へ体験に行き、比較したうえで決めてください。そのなかでもちろん、自分に合うと思う事業所を選ぶことは大切ですが、以下の2つについては考えたうえで事業所を決めるといいです。

家から近い事業所

まず、なるべく自宅から近く通所しやすい事業所を探してみましょう。理由はなるべく通所の負担を減らして通いやすくするためです。特にブランクが長いなどで体力に不安があったり、体調が安定しない方は通所が負担になり、通えなくなることもあります。継続して通所していると疲れが溜まってくることも頭に入れて事業所を決めましょう。ただし、敢えて電車で通う必要のある事業所に通うことで、就職後の通勤訓練にもなるというメリットもあります。

職場実習先が充実している事業所

就労移行支援事業所に通う大きなメリットに「職場実習に参加することができる」ということが挙げられます。職場実習で実際に仕事を経験してみることで自分の得意なことや苦手なことがわかります。また、就職したい企業で事前に実習ができれば、企業内の人や雰囲気についてもわかります。1人で職場実習先を見つけることは難しいですが、就労移行支援事業所はそれぞれで実習先を持っていることが多いです。なかでも、たくさんの実習先をリストとして持っている事業所は職種や実習場所などの選択肢も多いです。ぜひ職場実習に力を入れている事業所を選びましょう。

職場実習に関しては以下にご紹介する記事でも詳しく説明しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

【関連記事】就労移行支援事業所CONNECTの企業実習・就職活動▶

【関連記事】実習のすすめ│あなたは内覧せずに家を決めますか?▶

就労定着実績が豊富な事業所

就職を目指して通所する以上、就職実績が豊富な事業所を選びましょう。事業所を決める前にスタッフに「1年間でどれくらいの人が就労定着されていますか?」と質問してみましょう。目安としては年間約10人くらいの就労定着実績がある事業所は就職に強い事業所といえます。

プログラムがたくさんある事業所は充実していて魅力的に感じますが、プログラムの種類数が多ければ就職に近づけるわけではありません。その事業所の数字での実績をご覧になることをおすすめします。

まとめ

それでは、最後に本日のまとめです。

まとめ
  • 就職するまでの期間は職業準備性ピラミッドを積み上げていくイメージ
  • 就職で大事なのは「安定通所」「振り返り力」「自己理解」「コミュニケーション」の主に4つ
  • 事業所を選ぶ際は「通所時間」「職場実習先の数」「就労定着実績」の3つのポイントに注目!

発達障害・うつ病・適応障害・パニック障害などで、就職・転職にお困りの方へ
  • 自分に合った仕事が分からない…
  • 職場の人間関係が…
  • 障害を理解してもらえない…
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