皆さんはじめまして。
CONNECT梅田事業所の支援員の岡坂です。
皆さん就職という目標に向けて日々頑張っておられるかと思います!
ですが、中には「ちょっとしんどいな、、、」
「自分でははっきりとわからないけれどなんとなく辛いな、、、」
と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の記事では
「就労移行支援に通うことにストレスを感じる理由」と「その対処法」についてお伝えしていきます!
- 就職に向けて頑張りたいが気持ちが追い付かない
- なんとなくしんどいと感じるが原因がわからない
- これからどうしたらいいのか方法を知りたい
以上のような悩みを抱えている方や、今後の就労移行支援サービスの利用に少しでも不安を感じている方にはぜひとも読んでいただきたい内容になっております。
就労移行支援に通うことにストレスを感じてしまう理由
就労移行支援に通っているものの、辛い、しんどいと思う方もなかにはいらっしゃるかと思います。理由は人それぞれですが、体力や気持ちの問題、人間関係の問題などたくさんあります。
ここでは具体的に、辛いと感じる場面を紹介するので、自分に当てはまるものがあるか読んでみてください。
体調・体力の問題
なにをするにもまず大切になってくるのは体調です。
身体に不調がでていると本来持っているパフォーマンスを十分に発揮できないだけでなく、不調が続くことにより精神状態にまで悪影響を及ぼします。その結果普段できていることが難しくなったり、できなくなったりします。
また長期的に続くことで元の状態に戻すのにより時間がかかってしまったり、戻すために大きな体力・気力が必要になってきます。
そういった体調が整っていない状態で無理に通所してしまうと、「通所する」ということ自体が負担になってしまい、それだけで体力を消耗してしまいます。
そうなると「通所する」こと自体にハードルを感じてしまい、なかなか前向きな気持ちになるのは難しくなってしまいます。
事業所へ通うのに時間が掛かる
ご自身が通われている事業所は適切な距離・時間にありますか?
人によってさまざまだと思いますが、「毎日通所しても負担にならない」というのが体調・体力に影響の出ない適切な距離・時間だと思います。
- 早起きが得意な人、不得意な人
- テキパキ用意するのに自信のある人、不安のある人
人それぞれだと思いますが、ご自身にあった範囲内で考えることが大切です。
先ほどと同じですが、「通所すること」事態が負担にならないような距離・時間で考えていきましょう。
体調が安定していないのでしんどい
就労移行に通われている方で特にブランクが長い場合や、病気の症状がよくなっていない状態で頑張って通所されている方に起こることが多いです。
例えば、朝起きることが辛く休んでしまい、休んだことに対して自分を責めてしまうといった悪循環に陥ってしまう場合があります。
また公共交通機関を使うだけで精神的に消耗し疲れてしまう、人の多い所にいるだけで疲れてしまうなど体力が整っておらず辛くなってしまうこともあります。
人間関係の問題
事業所には支援員や利用者さんが複数いらっしゃいます。
支援員や利用者と合わず、言われたことや対応などで不快な思いをした場合は、まず他の支援者に早急に相談し解決してもらうことをおすすめします。
相談を行うことで、原因がお互いの誤解であったり、意思の疎通の不備があったり、また担当支援員を変えてもらうなどの対応をとってもらえることがあります。
事業所の雰囲気やスタッフと合わない
そもそもの事業所の雰囲気がご自身に合わない場合があります。
例えば、明るく楽しく通所したいのに、事業所全体が暗くコミュニケーションが少ないという場合です。
もしくは淡々と静かに訓練を行いたいのに、賑やかな事業所や利用者との交流が多い場合など、事業所によってそれぞれの雰囲気や方針があります。
ご自身がどういった環境で取り組みたいのか、もしくはどういった能力をつけたいのかで事業所選びもとても大切になってきます。
また支援員と合わないといったことも起こりえます。
支援員も1人の人間なので波長が合わないケースや話がわかりづらいといったケースもあります。そういった場合通所するにあたってのハードルができてしまいます。
利用者と合わない
先ほどもお伝えしましたが事業所には様々な方がおられます。
なかには支援員ではなく利用者と合わない場合もあるかと思います。
誰とでも話せる方、コミュニケーションをとるのが苦手な方、自身の感情をうまく言葉や表情で表現できない方、逆に感情のコントロールが効かなくて思ったことをなんでも言ってしまう方などです。
皆さん改善の努力はされていらっしゃいますが、完璧にというのはなかなか難しいところです。
その結果、作業中や休憩中に一部の利用者の言動や対応に不快感や違和感を覚えて同じ空間にいることが辛くなってしまうことがあります。
気持ちの問題
事業所では新しいことにチャレンジする機会が多くあると思います。
作業であったり、グループワークであったり、実習に参加したり、、、
チャレンジすることに対して不安に思ったり、慣れないことで失敗したりすることは誰にでもあることです。
ですがそういった経験を重ねるうちに自分に自信をなくしてしまって、通所に対しての自信を失くしてしまう、そういったケースもあります。
訓練についていけない
訓練では誰にでも得意な作業・不得意な作業があります。
また作業能力は人それぞれなので他の人とスタートや結果が違っていて当然です。
ですが周りの人と比べてしまって訓練がうまくいっていないと感じ、自信を失くしてしまったり、しんどくなったりしてしまうことがあります。
傍から見れば順調であるものの本人の自己肯定感の低さからそう感じてしまうこともあります。
また訓練についていけないのは本人に原因があるのではなく、ご自身にあったスピードで訓練がなされていなかったり、プログラム内容に無理があったりと事業所側の対応が行き届いていない可能性もあります。
通所の目的を見いだせない
就労移行の利用期間は最長2年です。
時間がたつにつれて気持ちがきれて当初の目的意識が徐々に薄れてしまい、なんのために通所するのか、なんのために就職するのかを見失ってしまう場合があります。
どのように働いていきたいのか、働けるのかが明確でない場合
しばらく利用を続けていると「通い続ける意味があるのか」と考えてしまい
辞めたいと考えてしまうケースが多くみられます。
また自分の意志ではなく家族や周りの人に勧められて利用した場合は、もともとの就職への意欲が低いということもあります。
このような場合は周りのサポートがないと明確な目標や将来のビジョンがないまま日々を過ごしてしまいモチベーション低下に繋がります。
就労移行支援を辛いと感じた時の対処法
ここまで就労移行支援を辛いと感じてしまう理由を挙げてきました。
せっかく就職に向けての第一歩を踏み出したのに、これらの理由で目標への道を断ってしまうのはもったいないことです。
ここからは辛い・しんどい・不安など感じて悩まれている方に対処法をお伝えしようと思いますので、ぜひ参考にして下さい!
事業所へ通う回数を減らす
まず、今通所している回数はご自身の体力にあった回数ですか?
●体動かすことが好きな方
●運動習慣がない方
●症状によって疲れやすい方
上記のように人によって体力は様々です。
もし今通われている回数でしんどいと感じてしまうのであれば、通所に対しての体力的な負担が大きく、キャパシティを超えているのかもしれません。
体調に不調がでる前に遠慮せず支援員に相談し、しばらく通所日数を減らす、終日から半日に変更してもらうなど対策をとりましょう。
そこから身体が慣れてきたら一気に増やすのではなく、徐々に増やしていくようにしましょう。
辛い状況のままギリギリで通っていたらいつか大きく体調を崩します。
このままだと具合が悪くなりそうだなー、という自分にしかわからない身体のサインをしっかり感じ取って早めに相談することが大切です。
体力的な負担の少ないサービスを使う
通所日数を減らしてもなかなか難しいと感じている方もいらっしゃるかと思います。
そういった方には就労移行支援に通う前のステップとして利用できるデイケアなどのサービスをお勧めします!ほかにも訪問看護サービスもあり、いずれも並行利用可能となっています。
まず、デイケアとは精神科などの医療機関などで行う通院リハビリテーションです。
生活リズムの調整や社会生活機能の向上を目的とした福祉サービスです。
日中に行うものや、夕方から夜にかけて行うものなどがあります。
つぎに訪問看護とは、看護師が自宅へ訪問して障害や病気の看護を行うことです。
看護内容としては、健康状態の観察、症状悪化の防止、回復、相談やアドバイス、服薬管理など多岐にわたっています。
就労移行支援は原則として2年間しか通うことができないので、無理に通うのではなく難しいと感じられた場合は一度違うサービスを検討してみるのも一つの手です。
担当の支援員を変えてもらう
支援員も1人の人間です。やはり性格や価値観や考え方などから合う・合わないは出てきます。支援員に対してそういった不満・違和感があることは長期間かかわっていくなかでのストレスや目標への壁になってしまいます。
対応が冷たかったり、思っていることを言えなかったり、気軽に相談できないなど
何か躊躇してしまうようなことがあれば通所もしんどくなってくるかもしれません。
もし担当支援員と合わないなと感じてしまうことがあれば他の支援員に相談し、担当を変えてもらいましょう!
その際合わなかった点や希望などを伝えられるといいですね。
また入所する前の段階で、事業所のHPを調べて支援員の雰囲気をあらかじめ把握しておくことも大切です。そして、体験のときに観察してみるのも入所後のギャップが軽減されていいかもしれません。
事業所自体を変える
支援員や利用者ではなく、そもそも事業所の雰囲気と合わない場合は雰囲気の合う事業所に変えることも一つの手です。
自分がどういった環境・雰囲気で訓練したいのか、どういったスキルを身に着けたいのか改めてしっかり考えてみましょう。
●グループワークが多くコミュニケーションを多くとれる事業所
●落ち着いた雰囲気で淡々と作業ができる事業所
それぞれに特色があります。
そこをしっかりマッチさせるために次は必ず体験利用を入念に行い、自分に合っているか見極めることが大切です。
また一人ではなかなか決められない、どこが自分に合っているのか一緒に考えてほしいと悩んでいる方は、相談支援事業所に相談しながら客観的な視点で考える方法もあります。
相談支援事業所について知りたい方は以下の記事もご覧ください。
誰かに相談する
一人で悩んでいると解決策が見つからずつい考えすぎて、どんどん辛い気持ちが大きくなってしまう場合があります。そうなる前に支援員や身近な家族や友人など話しやすい誰かに聞いてもらいましょう。
たとえしっかりとした答えが見出せなくても話すことで気持ちが楽になることがあります。
また第三者の意見を聞くことで新しい発見もあります。
自信を失くしたり、不安になってしまったりしている人は、まず自分が今感じている気持ちを支援員に伝えてみてください。
訓練がうまくいっていないと悩んでいても、自分がそう思っているだけで客観的には順調な場合もあります。
そもそもできないから訓練するのであって、できないことは悪いことでもなんでもないという考えを持つことも大切です!
就労移行支援を利用する目的を明確にする
何をするにおいても目的がないと続けることは難しいです。
逆にいうと、目的が明確になればモチベーションが上がり継続することができます。
就労移行を利用するにあたって
- 当初どのような目的で通所しようと思ったのか
- なぜ働きたいのか
- どんな働き方がしたいのか
- 将来どうなりたいのか
を見つめ直すことも効果的です。もちろん全てを完璧にイメージすることは難しいです。
まずは漠然とした、こうなっていたらいいなぁという大きなイメージからで大丈夫です。
そこからどんどん深堀していくとそのイメージを達成するためにはどういったことをする必要があるのか見えてくるかと思います。大きなイメージをより細かくして必要なことを明確化することで、これからの行動や目標がみえてきます。
その結果モチベーションアップに繋がり自分の今している行動の意味を見失わずにすみます。
就労移行支援を辛いと感じたら一旦休むのも一つの手
就労移行支援を辛いと感じたら一旦通所を止めて体力・精神を休ませて整えるのも一つの手です。無理に通っていても体調を崩したり、精神的に辛く感じたりする可能性が高いです。
また通所を止めても休まらないときは医療機関や福祉機関に相談するのもおすすめです。
通院による服薬でつらさを取り除くといった医療面からのアプローチや、カウンセリングによって話をしっかりと聞いてもらうという方法もあります。
一度立ち止まることで焦ってしまったり、休んだ自分を責めたりしてしまうかもしれません。
ですが、きちんと休みをとって回復に努め冷静に考えることも大切で、これは就労移行支援に通うこと以外の私生活や仕事でも大事になってきます。
まとめ
今回は就労移行支援を辛いと感じる理由とその対処法ということでお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
多くが記載した理由に当てはまっているのではないかと思います。
身体的・精神的に整っている状態が続くのがいいですが、それをずっと維持し続けるのは厳しいことです。しっかりと原因を見つけて、崩れてしまう前・崩れてしまったときに解決できる方法を見つけていくことが重要になります。
その方法は人それぞれなので自分に合ったものを見つけていきましょう。
勇気がいることだと思いますが、ひとりでため込まずに支援員や身近な人、医師など誰かに相談してみてください。
それでもどうにもならないときは、通所を止めたり事業所を変えたりすることを検討してみてください。
- 事業所へ通う回数を減らす
- 体力的な負担の少ないサービスを使う
- 就労移行支援を利用する目的を明確にする
- 就労移行支援を辛いと感じたら一旦休むのも一つの手
- すぐに支援員に相談する