みなさんこんにちは!
今回の記事のタイトルは、少し踏み込んだテーマに感じられる方もいるかもしれませんね。
読んでくださっている方の中には「就労移行支援は行く意味があるのかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。特にこれから利用を考えられている方にとっては、不安に感じられることも多いですよね。
今回の記事では、「就労移行支援の利用は無駄なのでは?」「検討しているけど、利用するのは心配」という方に対して、就労移行支援を利用する意味について解説していきます!
- 就労移行支援は無駄なのではないかと感じている方
- 就労移行支援の利用を検討している方
- 就労移行支援の実態を知りたい方
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就労移行支援が無駄と感じてしまう要因
就労移行支援は「無駄」「意味がない」などの声があるのはどうしてなのでしょうか。前向きに利用を検討していた方にとって、情報収集時にマイナスワードを見つけてしまうと利用をためらう要因にもなりそうですね。
下記では、無駄と感じてしまう代表例をご紹介していきます。
希望とサービス内容が一致していない
就労移行支援は、一般企業への就職や、その定着を支援するサービスです。それぞれ事業所には細かく特徴があり、その中で自分に適した事業所を選んで利用しますが、中には自分と合わない気がすると感じられる方もいらっしゃいます。
そのようなことを防ぐためにも、ポイントを押さえていきましょう!
求人を紹介するところではない
就職先を斡旋する施設ではないことをはじめにおさえておきましょう。また中・長期で就職目標に向けて利用するサービスであるため、短期間ですぐに就職をしたいという方にはあまり向いていないかもしれません。中・長期の計画を立てることは、社会復帰を目指す上で重要です。その通所過程で生活リズムを整えることは、就職後も安定して働ける身体作りを目指す上で大切ですよね。
自分に合った仕事に今すぐ就きたい!という方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは自分の障害やどのような配慮が必要なのかを知ったうえで条件にあった企業を見つけ、向き合っていくことが必要になってきます。
キャリアアップを目的としていない
就労移行支援の対象者は、今まで就職活動がうまくいかった方や就職に不安のある方、ブランクがある方など、就職が難しい障害者の方です。そのため、そのような方々が就業できるように必要なスキルを訓練していくことが目的です。逆に就業可能な方がさらなる年収アップやキャリアアップを目的として通所すると、物足りないと感じる可能性があります。
また事業所では障害者雇用を中心に、待遇面よりも障害者の方への働きやすさや、合理的配慮のある就職先を把握されていることが多いです。通所前にどのような目的で通所するべきなのか、事前に確認しておくと安心ですね。
専門スキルの習得を目的としていない
どの職種に対しても共通で必要となる能力を身につけることを目的としている事業所が多く、専門スキルの習得には対応していない可能性があります。
就労移行支援事業所はたくさんありますが、ビジネスマナーやパソコンなど、幅広い訓練を行う「一般型」と、特定の障害や職種に特化した訓練を行う「特化型」に分けられます。
さらに模擬就労訓練に力を入れている所や、グループワークに力を入れている所など、事業所によって様々です。事業所によって学べるスキルが変わってくるため、カリキュラムの確認や事前の見学を確認するようにしましょう!
事業所とマッチしてない
これから長く利用していくためには、自身の目的に合った事業所に気持ちよく通所したいですよね。このようなことを防ぐためには、自分自身の症状や障害の特徴をしっかり把握し、利用する上でのゴールを明確にしておく必要があります。そのうえで、ゴールに合ったタイプの事業所を探していきましょう。
そのためには、見学や体験などで実際に確認し、事業所の雰囲気や訓練がマッチしているか慎重に確認しましょう。また交通機関を利用される方は、体験などで通ってみると、通所にかかる時間を把握しやすくなります。
支援員と波長が合わないと感じる
特に日々顔を合わせ、会話する機会の多い支援員との性格の相性などが合わない場合は、退所してしまうケースもあります。事業所には年齢や経歴など様々な支援員がいるため、時には上手くコミュニケーションが取れず、相性が合わないと感じることもあるかもしれません。また支援員以外でも他の利用者と交流する場面で、事業所全体の雰囲気が「自分に合っていない」と感じ、居心地が悪いと感じる方もいるようです。
合わないと感じたら「他事業所の利用」を検討する
雰囲気や訓練内容が合っていない、無駄だと感じたときは、他事業所も検討してみましょう。せっかく就労移行支援を利用するのであれば、自分自身の症状や利用目的にあったところに気持ちよく通いたいですよね。
そのために確認すべきポイントについて解説していきます。
支援員の対応がよく、分かりやすく説明してくれる
事業所によって、支援員の経歴や持っている資格、得意分野、年齢や性格などは様々です。
しかし一番大切なことの一つは、支援員が誠心誠意に対応してくれるかということではないでしょうか。初めは事業所内の支援員全員のことを細かく理解するのは難しいですが、担当支援員が合わないと感じた場合、他の支援員に担当を変更することもできます。
希望の業種で就職実績が充実している
事業所ごとのホームページなどで、実際に就職された卒業生の人数や、就職後に職場定着された方の割合などのデータを開示していることも重要なポイントです。この数字が明確に表示されていると、安心して利用できますよね。もし公開されていない場合は、電話や訪問時に質問すると答えてくれる場合もあるでしょう。
また事業所の立地や特徴などから、就職実績の高い業種などが異なってくることもあります。そのため、できる限り複数の事業所のデータを集めてみることもおススメです。
希望した訓練が受けられる
事業所を選ぶにあたって気をつけたいのは、事業所によって習得できることが異なることです。訓練する細かい内容を確認しないまま通所を始めてしまうと、イメージとのギャップを感じてしまう恐れもあるため、事前の見学はとても大切です。またパソコンや園芸に特化したプログラム、基本的なビジネススキルに特化したプログラムがあるなど様々な事業所があります。
自分の学びたいスキルが訓練内容に入っていれば、合わないと感じることもありませんね。また専門的なカリキュラムが用意されている事業所には、専門のスタッフがいることが多いこともあり安心感がありますね。
定着支援を受けることができる
ご就職された後のサポートとして、「就労定着支援」をサポートしているところもあります。また事業所によってその期間が異なることもあるため、確認しておきましょう。
就労移行支援を使わずに就職されるケースであれば、就職してから支援を受けることはほぼないのではないでしょうか。しかし就労移行支援事を利用すれば、就職後もしっかりサポートを受けられるので安心ですね。就職先で不安なことや、どのように対応したらよいか分からない時などはどんどん相談してみましょう。
「就労移行支援は無駄」という口コミを過信しない
インターネット上では不特定多数の方が自由に書き込みできるため、掲示板やSNSなどでの口コミを重視される方も多いかもしれません。就労移行支援は原則2年間しか利用できないため、実際に通所してから「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、より多くの情報を集めることは重要です。
しかし不特定多数の方が書かれた口コミの全てが正しいとは限りませんので、全ての情報を鵜吞みにしないように注意が必要です。
最後になりますが、最も大切なのはご自身が「就職したい」というお気持ちです。就職の意志がない限り、支援員も無理に就職させることはできません。「生半可な決意で通い始めた」というような方は、その後の就職意識も低く就労に繋がらないこともあります。
自分自身が求めることや事業所の特徴を加味した上で、ご自身に合った事業所選びを行っていきましょう!
まとめ
それでは、本日のまとめです。
- 就労移行支援が無駄と感じてしまう原因:希望サービスや雰囲気などのミスマッチ
- 「合わない」と感じたら、他事業所も検討する
- 就労移行支援が無駄という口コミや評判を過信しない