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精神障害者の転職のコツは?就労移行支援のスタッフがポイントを解説!

2022.08.19

病気・障害の特性

こんにちは!

就労移行支援事業所CONNECT新大阪の竹原です。

皆様の中で精神障害があって転職を考えている方はいませんか?

精神障害を理由に退職されてから、ブランクがあるため就職に不安がある方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、今回の記事では

●精神障害のある人が転職を成功させるポイント
●自己分析のやり方
●求人の探し方
●転職後の注意点
●転職時に受けられるサポート

について解説していきたいと思います。

ぜひ最後までよろしくお願いします。

 

この記事は次のような人にオススメ
  • 現在就職活動中で精神障害をお持ちの方
  • 転職を考えていて精神障害をお持ちの方
  • 上記に該当する人が身近にいる方

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精神障害の転職の難しさ

はじめに精神障害の方が転職をするにあたって、困りやすいことを紹介します。

 

気分が落ち込むことが多いため、働ける仕事があるのか分からない

気分の落ち込みの多さから仕事に対して不安を持つ方が多いです。

その理由として、気分が落ち込みによって

  • ●本来の力が発揮できず、仕事におけるパフォーマンス力の低下につながる
  • ●職場に行くこと自体が難しくなる

などがあげられます。

そのような点から、精神的体調が安定していないのに働くことができるのかと不安に思う方が多いのです。

 

焦りから求人に応募するも、不安が強く面接がうまくいかない

早く働かなければならないと感じている方の中には、焦りから仕事に就けるほど体調が安定していない状態で就職活動を行っている場合があります。

しかし、その状況での就職活動は、たとえ書類選考は通ったとしても面接に対する不安が強いため、自分の考えや気持ちを面接官に上手く伝えられないケースがあります。

また、不安から面接を何度も辞退するといったケースもあります。

 

ブランクがあるので就職できるか心配

仕事を辞めてから仕事をしていない期間が長い方の悩みに多いのはブランクです。

期間が長くなるほど仕事のイメージや働いていた時の感覚が薄れることで、就職しても仕事についていけないのではないかと不安になられる方が多いです。

また、学校を卒業してから仕事に就いていない方は、仕事内容だけでなく仕事をしている自分をイメージするのが難しいことから不安を感じる方が多いです。

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精神障害のある人が転職を成功させるポイント

では転職を成功させるにはどのようなことが大切なのでしょうか?

ここでは成功のポイントについて具体例といっしょに解説していきます。

今の体調に合った仕事を選ぶ

今の体調に合わない仕事を選んでしまうと、無理をしてしまい体調が悪化してしまうかもしれません。

そのため仕事は、自分が継続して働くことのできるものを選びましょう。

●週5日のフルタイムで働くと、体力の限界を超えてしまい精神的にもしんどくなってしまうため、現在の体調的に週3日働くことが精一杯の場合は、最初は週2~3で働ける仕事を選ぶ。

ストレスの原因を分析し、感じにくい仕事を選ぶ

大人数で働くとストレスを感じやすい人もいれば、じっとして事務作業などをすることにストレスを感じやすい人もいます。

  • ●大人数で働くことが難しい人は、少人数で働ける職場を選ぶ
  • ●座りっぱなしの作業にストレスを感じやすい人は、清掃や水耕栽培など動きながら働ける職場を選ぶ

どのような状況でストレスを感じやすくなるのか、事前に把握しておきましょう。

自分の特性を理解し、特性が目立ちにくい仕事を選ぶ

自身の障害特性を理解したうえで、その特性が目立たない仕事を選ぶと仕事を続けやすいです。

そのため、しっかり自己理解を深めることが大事です。

  • ●体力的に朝から働く自信がないため、午後から働けるまたは短時間労働の仕事を選ぶ
  • ●マルチタスクが苦手なため、一つのタスクに集中できる仕事を選ぶ

オープンの場合、配慮してほしいことを予め明確にしておく

ご自身の精神障害を企業側に伝えて就職する場合は、配慮してほしいことを明確にしておくことが大切です。

配慮事項を伝えることで企業側はあなたがどんなことで困っていて、その時にどのような対応をするべきか理解することができます。

配慮事項は勤務時間が1日6時間未満でないと働くことができない、大人数での仕事はストレスが溜まりやすく働くことが難しい等があります。

  • ●大人数で働くことは難しいが作業をすることは得意なので、少人数もしくはリモートワークで黙々と仕事をする。
  • ●周りの音が大きいと集中できないため、イヤホンや耳栓を着用して仕事をする。

 

クローズの場合、自然に協力してもらえるよう文言を考えて置く

ご自身の精神障害を企業側に伝えない場合は、困ったときに助けてもらえるように普段から苦手なことを伝えるようにしましょう。

日頃から伝えることで困りごとが発生した際に、協力してもらいやすくなります。

「私って緊張しやすくて、緊張すると動けなくなることがあるのでその時は声をかけてもらえると嬉しいです」
と事前に伝えておき、いざ緊張している場面になった際に、周りの人から声かけをしてもらえるようにしておく。

 

日頃から伝えるためにも、自分がどんなことで困っているのか理解しておく必要があります。

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精神障害がある人の自己分析のやり方

自己分析を行うことはとても大切です。

自己分析をすることでどんな働き方が自分に合っているのか見えてくるはずです。

 

①勤務形態を選ぶ

勤務形態にも様々な種類があります。

週5日8時間勤務するフルタイム勤務や、フルタイムより勤務時間が短いパート勤務などがあります。

前述したとおり無理のない勤務時間で働くことが大切なので、応募しようと考えている企業の勤務形態についてもあらかじめ調べておきましょう。

無理をしてしまうと仕事が続かなくなってしまう恐れがあるため、自分の体調と照らし合わせることが大切です。

 

②雇用形態を選ぶ

雇用形態にも種類があり、ご存知ない方も多いかもしれないのでここで簡単に説明していきます。

雇用形態は大きく分けて一般就労と福祉就労の2つがあります。

一般就労とは企業やフリーランスで働くことです。

福祉就労は精神障害などの理由で一般就労が難しい方を対象に、仕事の場を提供する福祉サービスのひとつです。

雇用形態に関しても、自己理解を深めてから決めることが大切です。

企業側から配慮してもらうべき事が多いのにクローズ就労をしてしまうと、配慮してもらうことができずに働きづらくなってしまう可能性があります。

 

③職種を考える

様々な職種があるので、視野を広げて職種について学んでから希望の職種を決めるようにしましょう。

自分に合った職種を選択することで、仕事を長く続けやすくなります。

精神障害のある方の就職率が高い職種には次のようなものがあります。

 

令和2年度では運搬・清掃・包装等の職業が32.8%と最も高く、続いて事務的職業が24.0%、サービスの職業が12.5%という結果になっています。

【厚生労働省】令和2年度 障害者の職業紹介状況等▶

 

事務作業の仕事内容としては

●データ入力
●コピー
●スキャン
●書類整理
●発送業務
●電話応対

などがあります。

 

軽作業の仕事では

●ラベル貼り
●計量
●箱詰め
●出荷
●梱包
●運搬

などがあります。

 

④条件を決める(待遇・環境など)

仕事を探すにあたってあらかじめ条件を決めておくことはとても大切です。

まず雇用条件の優先順位を決めておきましょう。

雇用条件とは、給与や勤務時間、就業形態などのことを指します。

自分の体調に合った条件を決めることで、苦手なことを避けることもできます。

就業場所や給与、就業時間や雇用形態など自分にとって働きやすい条件が何かを明確にすることで、どんな会社で働きたいのか見えてきます。

 

精神障害がある人の求人の探し方

そもそもどのようにして求人を探せばいいのか分からない方もいらっしゃると思います。

そのため求人の探し方の例をいくつか紹介したいと思います。

今回紹介するものには、一般雇用と障害者雇用のどちらの求人もあります。

 

ハローワークで探す

そもそもハローワークとは、就職を目指している方に無料で職業紹介や求職相談等のサポートを行う、厚生労働省が設置している職業紹介所のことです。

ハローワークには障害者専門窓口があり、障害について専門的な知識をもっている職員や相談員が配置されています。

ハローワークで相談する場合は、あらかじめ自分の障害特性や希望している働き方、職種等をまとめておくと話がスムーズに進みやすいです。

 

求人サイトに登録する

求人サイトに登録し、自分で仕事を探すという方法もあります。

インターネット環境があれば簡単に利用することができるので、気軽に始められる点がメリットです。

障害者雇用の転職サイトといったものもあります。

ただ、障害者手帳を持っていないと利用できない場合もあるので、利用を考えている方は事前に利用に必要なものがあるのか調べておきましょう。

 

エージェントから紹介を受ける

一人で仕事を探すことは大変だと感じる方も多いのではないでしょうか。

そこで転職エージェントを利用することで、自分に合った仕事をピンポイントで紹介してもらえることもあります。

また、就職についての悩み事についても相談することができる点もメリットです。

障害についての知識もあるため、相談しやすいと思われます。

 

精神障害がある人の転職後の注意点

せっかく転職することができたのに、転職後に体調が悪化してしまうことは避けたいので以下の点に注意してください。

 

体調の変化に気を付ける

転職活動がうまくいき新しい職場で働くことになっても、しっかり体調には目を向けるようにしましょう。

身の回りの環境が変わることは想像以上に負担がかかります。

初めて会う人も多く気疲れしてしまう可能性があります。

そこで体調が悪くなると、せっかく転職することができたのに働くことが辛くなってしまう可能性があります。

そうならないためにも日頃から体調には気を配り、小さな変化も見逃さないようにしましょう。

もし体調に変化があればその原因を考え、職場に伝えることが仕事を続けるうえで大切です。

 

相談できる先を作っておく

悩み事ができた際に、スムーズに相談できるよう先に相談先を作っておきましょう。

悩み事があるのに誰にも相談できず一人で抱え込んでしまうと、どんどん辛くなっていくので相談できる状況を作っておくことが大切です。

相談相手は勤務先の人でなくとも、家族や友人でも大丈夫です。

誰かに相談するだけで気持ちが楽になることもあります。

 

通院服薬を怠らない

通院や服薬に関しては医者からの指示をしっかり守ってください。

急に薬の服用を止めてしまうと、イライラ・不眠・不安といった症状が出てきてしまう恐れがあります。

そうなってしまうと、せっかく就職することができても働くことが苦痛になってしまいます。

長く安定して働くためにも、通院や服薬はしっかり行いましょう。

 

精神障害のある人が転職時に受けられるサポート

転職する際に、精神障害のある方がどのようなサポートを受けられるのか紹介します。

 

エージェント

エージェントでは精神障害の専門的な知識と理解のあるキャリアアドバイザーが、一人ひとりに向き合い就職をサポートします。
また、企業側に障害特性に合わせた働き方ができるよう掛け合うこともできます。
後述する就労移行支援と併用することも可能なので気になった方はぜひ相談してみてください。

 

就労移行支援

就労移行支援とは、就職に関して悩んでいる障害や疾患をお持ちの方が、安心して長く働くことができるようにサポートする福祉サービスです。

「就職活動がうまくいかない」

「人間関係が原因で仕事が続かない」

「ブランクがあるけど社会復帰したい」

といった悩みのある方が安定して働くことができるよう、自己分析のやり方やビジネススキルの習得、コミュニケーションの取り方などの支援を行っています。

体験利用ができる就労移行支援事業所もあるので、なにかお悩み事のある方は検討してみてください。

 

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターとは障害のある方に対して就業面と生活面の相談と支援を行う支援機関です。

就業面の支援

●就業に関する相談支援
●就職に向けた準備支援
●職場定着に向けた支援

生活面の支援

●日常生活、地域生活に関する助言
●医療機関や福祉機関等の関係機関との連絡調整

このように就業面と生活面の両側面から支援を受けることができます。
就職先が決まらず悩んでいる方や、金銭面の問題で生活が不安な方の相談先としてご検討ください。

 

まとめ

転職するということは勇気のいる行動です。

多くの不安がある中での転職活動は、体力的にも精神的にも負担が大きいです。

その中で相談や支援をしてもらえる場所があるということは、転職で悩んでいる時の心の支えに繋がります。

また、自己理解を深めることは転職をするにあたって、企業選びや自分の望む働き方の指標となる大切な取り組みです。

自分一人では難しいと感じる方も多いですが、決して一人で立ち向かわないといけないことではありません。

誰かに相談することで転職活動がスムーズに進むこともあります。

そういったことも踏まえて、少しでも悩み事がある方は気軽に相談してみてください。

まとめ
  • 自分の体調に合った仕事を選ぶ
  • 自分の特性を理解することで、どのような配慮があれば働きやすいかを把握する
  • 転職後に悩み事があった際に対応できるように、相談先をあらかじめ作っておく
  • 転職時に受けられるサポートを把握し、悩み事があれば相談する

 

 

 

 

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