こんにちは!CONNECT豊中の吉田です!
パニック障害の方が仕事をする中で、動機やめまいが起こってしまう、前触れもなく不安が押し寄せるなど、お悩みの方はおられませんか?
今回は、具体的な症状やパニック障害を抱えながらも仕事をし続ける方法などをご紹介したいと思います。
- パニック障害で仕事を休んでいる人
- パニック障害の影響で休職するか悩まれている人
- パニック障害の人で転職を考えている人
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パニック障害とは?
パニック障害とは、不安障害という精神障害の一つであり、下記の分類・症状があります。
- パニック発作
- 予期不安
- 広場恐怖
その中でも特徴的な症状がパニック発作です。
体に異常はないのに突然理由もなく下記のような発作が出てしまいます。
●めまいを起こす、発汗す
●窒息感、胸がつかえた感じがする
●胃の調子が悪くなる、吐き気がする
●手足が震える、体がうずく
●自分は死んでしまうのではないかと思う
始めはパニック発作だけの症状ですが、発作が繰り返されるうちに発作がない時に予期不安や広場恐怖といった症状も現れるようになります。
予期不安とは、発作を繰り返すことで
- 「また起こすのではないか」
- 「次は死んでしまうのではないか」
という不安や恐怖感を持つことを言い、パニック障害の人の多くが予期不安を感じています。
広場恐怖とは、パニック発作が起きやすい場所や助けを求められない状況を恐れ、強く避けるようになることを言い、
一人で外出できなくなるなど、社会生活に支障が生じます。
この病気の明確な発症メカニズムは解明されていませんが、
脳の延髄と呼ばれる部位の機能に何らかの異常があることによって引き起こされているとの説があります。
パニック障害が仕事に与える影響とは?
では、パニック障害の症状は具体的に仕事にどのように影響するかを見ていきましょう。
症状によって、交通機関を利用できずに出勤できない
例えば、以下のような症状が起こります。
●電車に乗れたとしても、動悸や吐き気、めまいを覚えるため、途中下車して遅刻するなど、出社できない。
●通勤中の満員電車で発作が起こってしまい、「このまま助けを求めることができず、死んでしまうかも」と強い不安と恐怖を感じる。
上記のような場合、その後の通勤で予期不安を感じてしまいます。
人が密集していて閉鎖的な空間、すぐに逃げられない場所などにおいて、予期不安を感じることにより、そのような場所を利用できず、出勤できないということが起こってしまいます。
不安をコントロールできず、仕事中にパニック発作を起こす
例えば、以下のような症状が起こります
●上司や同僚の前でプレゼンをする際に、緊張と同時に手が震え発汗し、上手く話すことが出来なかった。
●上司からの叱責が続いたことで職場での仕事自体に恐怖を感じ、職場に近づくと吐き気が起こる。
会議中や採用面接中、上司や同僚の前で発表する場面など、緊張が続く状況に置かれる時、強い不安や恐怖におそわれる、動悸や吐き気を伴うことがあります。
パニック障害を抱えながら仕事を続ける方法
では、症状を抱えながらもどのようにして仕事を継続すればよいのか一例をご紹介していきます。
まず大前提として、パニック障害であるということを会社に打ち明けましょう。
障害を隠さず開示し、理解や配慮を求めることが重要です。
通勤時間や手段を変更してもらう
満員電車において発作が出てしまったことがある場合や不安が強い場合は、時差出勤が可能かを職場に相談してみましょう。
また、電車以外の交通手段である車やバイク等の利用が可能かを相談してみましょう。
予期不安を解消するための方法を実践する
職場の特定の場所や状況下で不安や緊張が高まる場合、予めその時の対処策を職場に伝えておき実践することが良いでしょう。
例えば、
- アロマオイルなどの不安解消グッズを活用する
- バタフライハグ(両腕を胸の前でクロスさせ交互に自身の方を優しく叩くリラックス法)を行う
- 部屋を出て外の空気を吸いに行く
- 目を閉じてマインドフルネスを行う
自分なりの対応法を身につけ、不安や緊張を覚えた時点で実践すると発症予防に繋がります。
在宅ワークに切り替えてもらう
どうしても出勤できない状況が続いた場合、在宅勤務に切り替えることができるのかを確認しておくことも良いでしょう。
働き方が多様になっている今、家を出ることが辛ければ家でできる仕事をすればいいという考え方もあります。
「パニック障害=休職」という考えではなく、上記のように工夫をすれば仕事を継続することは可能なのです。
パニック障害で仕事に行けなくなった場合どうしたら?
次に、症状の影響で仕事が継続できない時の対処法を解説します。
あらゆる工夫を行い上司からの理解があったとしても、症状の悪化によりどうしても仕事を継続しがたい状況になった場合は、
自身の病状を上司に相談した上で休職し療養に専念 、または退職させてもらうことも考えましょう。
仕事をしながら治療することは、
・うつ病を併発する
・回復に時間がかかる
・心身共に負担となる
ことに繋がる可能性があるため、治療に専念することが重要です。
その場合、転職のタイミングなどは医師と相談しましょう。
また、療養期間中にリワークや就労支援といった制度を利用し、自分の適正や体調面の適応力を見極めてみることもおすすめです。
万が一退職となっても、失業保険や傷病手当金、生活保護など、保障制度が充実しています。
退職後の金銭面での不安を払拭するためにも、このような制度を事前に調べておき、活用すると良いでしょう。
パニック障害の方におすすめの職業
実際に仕事に悩んでいる、仕事復帰したいと考えている方に、オススメの職業をご紹介していきます。
まず、仕事を続けやすい環境である事が大切です。
そのためのポイントは4つです。
病気への理解度がある
職場全体がパニック障害というものをどれだけ理解しているかが重要です。
発作を起こす要因の排除や同僚からの声掛けや休息を貰えるなど、安心感があるでしょう。
福利厚生や教育の環境が整っている
休暇制度や各種サポート体制、研修制度などが充実しているかどうかも長く働き続けるために大切です。
もしも症状が悪化した時、治療のための休養が取りやすくなります。
勤務時間や通勤手段の融通がきく
前述の通り満員電車が負担になる場合が多く、医療機関で治療を行いながらの勤務となる方は、
フレックスタイム制や欠勤の際のフォロー体制などを活用することで、無理なく働くことができます。
自宅からの距離が近い
通勤のストレスを軽減することはもちろん、家でできる仕事であれば通勤そのものがないため自分のペースで仕事ができ、心身の安定は図りやすいでしょう。
おすすめの職種3選
上記を踏まえ、オススメの職種をご紹介します。
・販売、接客、サービス
人間関係や制度が整っていると、人と接することで症状が改善していくこともあります。
また、シフト制が多く、出勤時間や勤務時間に融通が利くところも良いでしょう。
・事務、経理、軽作業
業務内容が定型的でコツコツとした作業は、パニック障害の方と相性がいい職種といえます。
また、デスクワークのため体力的な負担が少ないこと、日勤のため生活リズムが整いやすく精神的にも負担が少ないこともおすすめの理由です。
・各種フリーランス
在宅勤務で体調が悪くなった際はすぐ横になれることや休憩が自分のペースで取れることがメリットです。
また業務に関しても比較的自分のペースで行えることもパニック障害の特性に向いているといえます。
まとめ
それでは本日の内容を改めて振り返っていきましょう!
- パニック発作が繰り返される中で予期不安や広場恐怖といった症状も現れるようになる
- パニック障害でも仕事の継続は可能
- そのために会社に障害を打ち明け、理解や配慮をもらい自身で工夫をすることが必要
- 仕事を続けやすい環境を理解した上での仕事選びが重要