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大人のADHDの人への接し方とは?ADHDの特徴も踏まえて解説!

2022.12.02

仕事・訓練

こんにちは!
就労移行支援事業所CONNECT枚方の塚本です。

肌寒くなって来ましたが皆様元気お過ごしでしょうか?
体調管理に気をつけて、寒さに負けず冬を乗り越えていきましょう!

本題に入ります!
この記事を読まれている方で「ADHDの方とどのように関わったらいいか?」と悩まれている方はいらっしゃいますでしょうか?

●友達や知人にADHDの方がいるけどどう関わったらいい?

●部下にADHDの方がいるけどどこを気遣ったらいいのだろうか?

●そもそもADHDってどんな特性があるの?

とお悩みの方も少なくないと思います。

というわけで、今回はADHDの方との関わり方をメインに解説していきたいと思います。

この記事は次のような人にオススメ
  • ADHDの特性について知りたい人
  • 周囲にADHDの方がいる人
  • ADHDの人と上手く付き合っていくための方法を知りたい人

オススメ動画はコチラ▼

ADHDとは?


ADHDとは別名「注意欠如多動性障害」とも呼ばれ、不注意(忘れ物が多い)多動性(じっとする事が苦手)衝動性(突発的に行動してしまう)の3つの症状が特徴としてあげられます。

これらの特徴から、長時間作業に集中できなかったり、失礼なことを言ってしまったりして社会生活日常生活に支障をきたしている方々がいらっしゃいます。

では3つのタイプ毎に、もう少し詳しく特徴を見ていきたいと思います。

①不注意

●1つのことに集中できない

●忘れやすい

●物をなくしやすい

●話を最後まで聞くことができない

●順序立てて物事を考えることができない

●逆に集中しすぎて(過集中)周りが見えなくなる

などが特徴として挙げられます。特徴が「性格的な問題」と捉えられることも多く、仕事で支障が出たことをきっかけに、大人になってから気づく方も多いです。

②多動性

●落ち着きがない

●じっとしているのが苦手

●手足をよく動かす

などが特徴として挙げられます。
幼少期から成長とともに落ち着くケースが多いですが、大人になってからも、じっとすることができずに手遊びをしたり、頭がゆらゆら揺れたりするなど落ち着きのなさが症状として現れることもあります。
そのため、「聞いているのか?」「やる気がないの?」と勘違いされることも少なくありません。

③衝動性

●考えてから行動することができない

●喋りすぎる

●気持ちの振れ幅が大きい

などが特徴として挙げられます。
多動性と同様に成長とともに落ち着くケースもありますが、大人になってからも症状として現れることもあります。
突発的に行動してしまうことが多く、時に人を傷付けてしまうような行動や言動をしてしまうことがあり、人間関係に支障が出てしまうことも多いです。

※ADHDの特徴ついて詳しく知りたい方はの下記の記事をご覧ください

【関連記事】大人のADHDとは?3つのタイプの特徴、遺伝、相談方法などをご紹介します

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ADHDの人への接し方

上記のような特徴があるADHDですが、とのように関わったらいいのでしょうか?

同じADHDといっても人それぞれ特性・性格も違います。そのため一概に正解はありませんが、特性を踏まえた上で、上手に関わっていくことが大切になります。

また大人になってから診断がつく方も多くおられます。こういった場合大事にしていただきたいことは「壁を作らずに、今まで通りに関わる」ということです。大きく特別あつかいをする必要はありません。

ただ、待ち合わせに遅れる、悪気はないが人を傷付けてしまう発言をする、などの特性が出てしまうこともあるため、相手のことを理解しようとする姿勢や接し方は大事になってきます。

今の状態を受け入れる

ADHDは大人になってから特性が顕著に表れ、診断がつく方も多くいらっしゃいます。

ミスが多い事やスケジュールを立てられない事から「何でできないの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、やろうと思ってもできないからこそ困っている方々が多いのが実情です。

決してやる気がないわけではなく、指摘すれば改善するわけでもありません。

①ミスで上司から怒られる

②コミュニケーションが上手く取れず上司に相談できない

③自分の中で溜め込んでしまう

こういった負の連鎖からストレスが溜まり、最終的にはうつ病などを発症してしまうこともあります。

そのためまずは障害を理解する気持ちが大切です。

「これぐらいならできるだろう」と言った自分の基準で指示を出すのではなく、「今の状態」を受け入れ、コミュニケーションを通してお互いに仕事がやりやすい方法を模索していく姿勢が大切になります。

その上で特性に合った対策を立てることが、上手く関わる上では必要になってきます。

忘れ物が多い人にはライフハックを行う

ライフハックとは、仕事の効率アップに役立つ簡単なアイディアやテクニックを総称する言葉です。ADHDの方々は特性上忘れ物をする方が多く、口頭で注意しても改善できないことが多々あります。従って、以下のような対策が効果的です。

●持ち物リストを作る
●置き場所を固定する
●鞄の中なども置き場所を固定化し、無くなったことに気付けるようにする
●家を出る前に持ち物リストを確認することを習慣化する
●リマインダーを設定する

 

時間を守れない人は守れない原因を明確にする

ADHDの方々は、過集中や不注意などの特性の症状から時間を守ることが難しいことが多いです。

●過集中により時間が過ぎていることに気付いていない

●起床時間に起きられず、朝の身支度に時間がかかる

●そもそも予定を忘れている

など同じ「時間を守れない」という困りごとでも要因は様々なので、原因を明確にして対策を立てる事が効果的です。

①過集中により時間が過ぎていることに気付いていない

過集中はADHDの方に現れやすい特性で、こだわりのある事や、一度始めると高い集中力を発揮する一方で、
他人から話しかけられても気付かないなど日常生活や社会生活に支障が出ることもあります。

気づいたらご飯も食べずに作業をしていた!」なんて事も少なくなく、時間が過ぎている事に気づかずに遅刻に至るケースが多くあります。

具体的に対策としては、アラーム機能を活用し強制的に時間に意識を向けることが効果的です。
職場でアラームを鳴らすことが難しければ、バイブ機能のある時計などを用いて活用すると良いでしょう。

②起床時間に起きられず、朝の身支度に時間がかかる

●夜に携帯を触ってしまい過集中の特性から夜更かしをしてしまい睡眠不足

●日中にやるべき家事や明日の準備などが終わっておらず、朝時間がかかる

●朝の身支度を順序立てて行えない

などが原因として考えられます。

具体的な対策としては、

●夜に携帯を触ってしまい過集中の特性から夜更かしをしてしまい睡眠不足
→ 就寝時間を決めておき、アラームを活用して夜更かしを防止する

●日中にやるべき家事や明日の準備などが終わっておらず、朝時間がかかる
→ 日中にやるべきことをリスト化しておき、寝る前にチェックすることを習慣化する

●朝の身支度を順序立てて行えない
→ 朝の身支度を細分化し、予め順番を立てておき、紙に書いて張り出しておく

などが効果的です。

③そもそも予定を忘れている

ADHDの方々は先延ばしや物忘れ、また順序立てて物事を考えることが苦手な特性からスケジュール管理ができず、予定を忘れてしまうことがあります。

●先延ばし
→ TODOリストを作成し、今日中に終わらせることを明確にしておく

●物忘れ
→ 持ち物リストを作成し、前日に確認を済ませておく

●スケジュール管理が苦手
→ 予定を可視化できるようにしておき「毎日見ること」を習慣化できるようにする

などが挙げられます。

また以下のようなタスク管理アプリを活用し対策することも効果的です!

●タスクペディア

●LINE リマインくん

●Microsoft ToDo

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パートナーや結婚生活での関わり方

ADHDの方々は特性から人間関係を築くことに難しさを感じる方々が多く、恋愛や結婚などの私生活に困難さを感じる人も一定数います。

●大事な日に予定を守れずパートナーを傷付けてしまう

●感情や要望をうまくコントロールできず、ストレートにぶつけてしまう

●悪気はないが、雰囲気に合っていない言動や行動で相手を傷付けてしまう

●金銭管理や家事、育児などを計画通りに進めることができない

このような例が困りごととして考えられますが、ADHDの特性全てがマイナス要素ではありません。

例えば、「興味のあることに対して強い情熱を持ち、集中することができる」などの長所が魅力的に感じる方々も多くいらっしゃいます。

特性を理解してあげる気持ちと、私生活でお互いに無理のないルールを決めること幸せな生活に繋がっていくでしょう。

オススメ動画はコチラ▼

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は大人のADHDの人への接し方について特徴も踏まえながら解説してきました。

ひとことで接し方といっても、人それぞれで特性の現れ方や性格も違いますが、この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

障害特性による症状を指摘しすぎたり、否定することはひかえていただきたいですが、相手がADHDだからといって関わる側が我慢しすぎる必要もないと私は思います。

悪気はなくても「嫌なことを言われた」のであれば、「私は〇〇のように感じて嫌だった」と伝えることで、次回以降「気を付けよう」と改善に努めることもできるかと思います。

障害の有無に限らず、お互いに話し合い無理のない範囲で関わることで、より良い人間関係が構築できるのではないでしょうか?

皆さん一人ひとりがより良い人間関係を構築できれば幸いです。

この記事は次のような人にオススメ
  • ADHDとは不注意、多動性、衝動性の3つの特徴がある
  • ADHDは「指摘や頑張ればできる」などで改善できるものではない
  • 上手く関わるためには、特性にあった対策を立てることが効果的
  • 相手がADHDだからといって、こちらが我慢し続ける必要はない
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