こんにちは!就労継続支援B型事業所CONNECT Work天王寺の榊原です。
すっかり暑くなってきて夏の気配がすぐそこまで迫ってきましたね。
さて、この記事を読まれているADHDの方で、就労について以下のような悩みをお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか?
・就職をしたがなかなか続かない
・就職、転職をしたいが自分に合った仕事が分からない
・就労支援サービスや福祉サービスがよく分からない
ADHDの方でも特徴を理解し、適切な仕事とマッチングができれば、十分に活躍することが可能です。
この記事では、ADHDの人が仕事探しを行い、職場で上手に働くためのコツを紹介していきます。
また、自己分析や優先度の設定方法、リスト作成とスケジュール管理の方法や、福祉サービスや就労系サービスに関しても説明しています。
- 自分の強みや弱みを理解し、適切な仕事を見つけたい方
- ADHDの特性を活かした職業を選びたい方
- 就労支援サービスや福祉サービスを活用して、自分のキャリアをサポートしたい方
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ADHDとは?
ADHDとは発達障害の一種です。主に次のような特性があります。
①不注意(集中力が続かない、忘れっぽい等)
②多動性(じっとしていられない、体のどこかを動かしてしまう等)
③衝動性(カッとなりやすい、行動を起こす前に考えられない等)
同じADHDでも、「不注意優勢型」「多動・衝動性優勢型」のように特性の出方には個人差があります。
このような特性から仕事が続かないと悩んでらっしゃる方はたくさんいます。
詳しくはこちらの記事でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。
【関連記事】大人のADHDとは?3つのタイプの特徴、遺伝、相談方法などをご紹介します▶
ADHDの方の仕事探しのコツ
ADHDが原因で仕事探しに困難を抱えてらっしゃる方は多くいらっしゃいます。
そのことから、生きづらさを感じ日常生活において悩みを抱えてしまう方も少なくありません。
では、どのように仕事探しをしたらいいのか?
ここからは、具体的な方法を説明していきたいと思います。
自己分析で自分の強みと弱みを知る
自己分析を行うことで、独自の強みや弱み、興味・関心、適性を知ることができます。
これにより、あなたがどのような仕事を選べば良いかが明確になり、適切な求人情報を見つけられます。
自己分析では、持っているスキル・知識や得意・苦手な課題、働く上での価値観などを洗い出しましょう。
そして、自己分析の結果と自身の描く将来像を見比べてみましょう。
これらの分析を行うことで、自分の限界を無理に超えることなく、適切な仕事環境を見つけることが可能です。
適切な求人情報の見つけ方
ADHDの方は、適切な求人情報を見つけることが重要です。
一般的な求人情報だけでなく、障がい者の方向けの求人情報もチェックしましょう。
障がい者雇用の視点からの対応が十分に行われている企業も増えてきています。
障がい者雇用では、自分の障がい特性を配慮してもらえたり、理解してもらえる環境が整っている事が多いです。
この制度を利用することで、自分に合った仕事や企業を見つけることができます。
また、専門のキャリアカウンセラーや障害者向けの就労支援施設に相談することも有益です。
キャリア支援や就労支援サービスを利用する
ADHDの方は、キャリア支援や就労支援サービスを積極的に利用することがおすすめです。
これらのサービスは、就労に関するアドバイスや、スキルアップの機会を提供してくれます。
また、福祉サービスや職業リハビリテーション施設もあなたのサポートに役立ちます。
適切なサービスを活用することで、ADHDの特徴を理解し、独自の強みを活かした職場への適応が容易になります。
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ADHDの方の仕事上のコツ
「せっかく就職したのに長続きしない…」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
長続きしない原因には、仕事と自分の特性の相性が悪い、特性への対策が分からない等様々な原因があります。
今回は、特性への対策に焦点を当てて、仕事する上でのコツをご紹介します。
プライオリティとフォーカスの維持
ADHDの方は、多くの情報を同時に処理しながらタスクに取り組むことが難しい方が多いです。
そのため、プライオリティを決めて、フォーカスし続けることが重要です。
そのためにまず、「何が最も重要か」を明確にし、そのために具体的な目標を設定します。
タスクリストを作成し、優先順位を付けることで、焦点が分散されずに効果的に作業が進められます。
リスト作成によるタスク管理
リスト作成は、タスク管理に役立ちます。タスクを見える化することで、何をやるべきかを忘れることがなくなります。
また、リストを活用すれば、達成感を得られる上、行動の着想にも繋がります。
リストには、期限や優先度順にタスクを書き出し、完了したらチェックを付けるようにしましょう。
最近では100円均一でもToDoリスト用紙があるので、活用するのもおすすめです。
タスクが膨大すぎる場合には、週単位や日単位にリストを分けると、戦略的なタスク管理ができるでしょう。
考えられる問題と対応策
ADHDの方に仕事上の問題が起こるケースとして注意力の散漫さや時間管理の困難さなどが挙げられますが、これらの問題には、リスト作成やスケジュール管理が効果的な対策となります。
また、休憩時間を適切に設定し、リフレッシュ時間を確保することも重要です。
上記のようにいくつか、考えられる問題がありますが、適切な対応策を考えることで、より良い職場環境を作り出すことが可能になるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はADHDの方に向けた仕事探しや仕事をする上でのコツを紹介しました。
重要なポイントとしては、どちらも「自己分析」がカギであると言えます。
自己分析で自分の強みや弱みを理解し、自分に合った仕事や求人情報を見つけることが大切です。
また、キャリア支援や就労支援サービスを活用することで、自分に合ったサポートを受けることもできます。
自分に合う職場を見つけたら、自己分析で分かった弱みへの対策を考えてみましょう。
これらを実践することで、ADHDの方でも、自分の能力を存分に発揮し、長期就労することが可能です。
本日説明させていただいた内容が、皆さんにとって有用なものになれば幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!