皆さんこんにちは!
近年、発達障害のというキーワードをよく耳にするようになったと思いませんか?
私たちも日々、発達障害をお持ちの方々の支援をさせていただいてますが、大人になってから障害というものに気付き、通所されている方々も沢山いらっしゃいます。
中には、
・発達障害者の数が増加しているのではないか?
・発達障害の増加について理解したい
・発達障害の原因について詳しく知りたい
といった疑問や要望をお持ちな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回は発達障害が増加している理由について詳しく解説していきます。
- 発達障害について学びたい教育関係者
- 発達障害の子どもを持つ親の方
- 会社の同僚や友人に発達障害の人がいる方
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発達障害の増加理由
近年、発達障害の診断が増えていることは明らかです。
しかし、その理由は一つではなく、下記のような要因が考えられます。
・診断基準の変化
・意識の高まり
・遺伝的要素
・環境要素
それでは、それぞれの要因について詳しく見ていきましょう。
診断基準の変化と意識の高まり
診断基準の変化
発達障害の増加の一因として、診断基準の変化が挙げられます。過去に比べて、発達障害の理解が深まり、診断基準が広がったことで、以前は見逃されていた可能性のある症状が診断されるようになりました。
特に、自閉スペクトラム症(ASD)の診断基準は、DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)の改訂により、より多くの症状が含まれるようになりました。
意識の高まり
親や教師、医療専門家などの発達障害に対する認識が高まり、早期発見・早期介入が進んでいます。これは、発達障害に対する理解が深まり、その重要性が認識されるようになった結果です。
特に、教育現場では、発達障害の子どもたちに対する支援が強化され、早期に適切な教育環境を提供するための取り組みが進められています。
近年では、SNSやyoutubeなどで発達障害について発信されている人も多く、情報量が増えていることも理由の一つと言えるでしょう。
遺伝的要素
発達障害と遺伝
発達障害は遺伝的要素を持つことが明らかになっています。特に、自閉スペクトラム症(ASD)の場合、兄弟間での発症率が高いことが報告されています。
これは、遺伝子の変異がASDの発症に関与していることを示しており、具体的には特定の遺伝子変異がASDのリスクを高めるとされています。
遺伝子変異と発達障害
また、遺伝子変異がASDの発症に関与していることも示されています。これらの遺伝子変異は、脳の発達や機能に影響を与え、ASDの特徴的な症状を引き起こすと考えられています。
しかし、これらの遺伝子変異は個々のASD患者間で異なる可能性があり、その関連性と影響度は個々のケースによります。
環境要素
遺伝的要素だけでなく、環境要素も発達障害の増加に影響を与えていると考えられています。
例えば、親の高齢出産、低出生体重などが、発達障害のリスクを高める可能性が指摘されています。また、子どもの初期環境や育成環境、母親の妊娠中の生活習慣やストレスなども、発達障害の発症に影響を与える可能性があります。
発達障害の増加に対する社会的影響
発達障害の増加は、教育や社会サービス、医療システムなど、社会全体に影響を与えています。
教育現場への影響
教育現場では、発達障害の子どもたちに対応するための支援体制の整備や教員の研修が求められています。
特に、発達障害の子どもたちが一般の学級で学ぶためのインクルーシブ教育の推進が重要となっています。また、教員自身が発達障害の理解を深め、適切な教育方法を学ぶための研修も必要とされています。
医療システムへの影響
また、医療システムでは、早期診断と適切な治療を提供するための体制強化が必要とされています。これには、医療専門家の教育と研修、診断ツールの開発と改善、治療法の研究と開発などが含まれます。
特に、発達障害の早期診断は、その後の治療と支援に大きな影響を与えるため、重要とされています。
まとめ
- 発達障害の増加は、診断基準の変化、意識の高まり、遺伝的要素、環境要素など、複数の要素が絡み合っている
- 発達障害の増加は、社会的な影響をもたらすが、それは主に現場教育に変化が起こっていることである