こんにちは!
就労移行支援事業所CONNECTです。
今回のコラムでは、ADHDのことを知りたい!という方に向けて
- ADHDの人はどんな特性があるの?
- ADHDの特性を持つ人が職場で活躍する方法は?
- ADHDの特性を持つ人に企業側はどんな配慮をしたらいいの?
について解説していきますので、是非参考にしてください。
- ADHDの特性を持つ人やその家族・友人
- 企業の人事やマネージャー、上司
- 教育関係者やカウンセラー
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ADHD(注意欠陥多動性障害)とは?
ADHDは、主に注意力の散漫や多動性が特徴として挙げられる状態です。大人になってもこれらの特徴が続くことがあります。このセクションでは、ADHDの基本的な特徴や、大人におけるその影響について詳しく解説します。
大人のADHDの特徴
ADHDの特徴は、大まかに以下の3つのタイプに分けられます。
不注意優勢型
このタイプの人は、作業の途中で気が散りやすい、物を忘れることが多いなどの特徴があります。例えば、読書をしていてもすぐに内容が頭に入らなかったり、約束の時間を忘れてしまうことがあります。
多動・衝動優勢型
行動が先行してしまい、後先考えずに行動することが多い特徴があります。突然のアイディアや衝動に駆られて、計画せずに行動してしまうことが多いです。
混合型
上記の両方の特徴を持つタイプです。不注意と多動・衝動の両方の特徴が見られるため、日常生活での対処法が必要となります。
大人のADHD診断数の増加傾向
近年、大人のADHDの診断数が増加しています。これは、診断技術の進歩や、社会の理解が進んできたためと考えられます。また、過去には子供だけの問題とされていたADHDですが、大人にもその特徴が見られることが明らかになってきました。
ADHDの方の強み
ADHDの特性を持つ人は、以下のような強みを持っています。これらの強みを理解し、適切に活かすことで、職場や日常生活での成功が期待できます。
フットワークが軽い
ADHDの特性を持つ人は、新しい環境や変化に対して柔軟に対応することが得意です。これは、新しいプロジェクトやタスクに迅速に取り組む能力として、職場での強みとなります。
感受性が豊か
芸術や音楽、文学などの分野での才能を持つ人が多いです。この感受性は、創造的な仕事やチームでのコミュニケーションにおいて大きな強みとなります。
興味のあることはとことん追求する
一度興味を持ったことには、深く没頭する傾向があります。この特性を活かせば、専門的な知識や技術を習得することができます。
ADHDの方に向いている仕事・業務
ADHDの特性を活かせる仕事や業務には、以下のようなものがあります。これらの仕事では、ADHDの特性を強みとして活かすことができるでしょう。
興味関心があることに没頭できる仕事・業務
研究職やクリエイティブな仕事など、深く専門的な知識や技術を必要とする仕事は、ADHDの特性を持つ人に向いています。
想像力を生かせる仕事・業務
デザイナーや作家、映像制作など、創造的な発想が求められる仕事は、ADHDの特性を活かすことができます。
専門的な知識・技術を必要とする仕事・業務
エンジニアや研究者など、高度な専門知識や技術が求められる仕事は、ADHDの特性を持つ人にとって魅力的です。
ADHDの方が活躍しづらい仕事・業務
一方で、ADHDの特性が活かしにくい仕事や業務もあります。これらの仕事では、ADHDの特性を持つ人が苦手とする部分が多く含まれているため、注意が必要です。
マルチタスクが求められる業務
複数のタスクを同時にこなす必要がある業務は、ADHDの特性を持つ人には向いていない可能性があります。
少しのミスも許されない仕事
医療や運輸など、高い精度や安全性が求められる仕事は、ADHDの特性を持つ人が苦手とする可能性があります。
ADHDのある方でも安定就労と活躍は実現可能、企業が行いたい配慮とは?
ADHD(注意欠陥多動性障害)の特性を持つ人々は、特定の環境下や条件で非常に高いパフォーマンスを発揮することができます。しかし、その能力を最大限に引き出すためには、職場での適切な配慮やサポートが不可欠です。このセクションでは、企業が行うべき配慮やサポートについて詳しく解説します。
ADHDの特性を持つ人の強み
まず、ADHDの特性を持つ人の強みを理解することが重要です。彼らは一度興味を持ったことに対して非常に集中力を発揮することができ、独自の視点やアイディアを持ち込むことができます。また、変化や新しい環境に対する適応力も高いため、新しいプロジェクトやタスクに迅速に取り組むことができます。
企業が行うべき具体的な配慮
ADHDの特性を持つ人が職場で最大限の能力を発揮するためには、以下のような配慮が求められます。
タスクの明確化
- 作業の優先順位や手順を明確にすることで、集中力を高めることができます。
- 期限や目標を具体的に設定することで、モチベーションの維持をサポートします。
休憩の確保
- 短時間でも定期的な休憩を取ることで、集中力を維持することができます。
- 必要に応じて、静かな環境でのリフレッシュタイムを設けることも考慮すると良いでしょう。
環境の調整
- ADHDの特性を持つ人は、過度な刺激や騒音に敏感な場合があります。そのため、静かな作業環境の提供や、ノイズキャンセリングヘッドフォンの使用を推奨することが考えられます。
- 必要に応じて、個別の作業スペースやフレキシブルな勤務時間の導入も検討すると良いでしょう。
コミュニケーションのサポート
- ADHDの特性を持つ人は、コミュニケーションの際に特定のポイントに集中しすぎることがあるため、要点を明確に伝えることが重要です。
- 定期的なフィードバックや、一対一のミーティングを設けることで、彼らの意見や感じていることを理解することができます。
まとめ
- ADHDは注意力の散漫や多動性が特徴として挙げられる状態で、大人にもその特徴が見られる。
- ADHDの特性を持つ人は、独自の強みや才能を持っている。
- 適切な配慮やサポートがあれば、ADHDの特性を持つ人でも安定した就労や活躍が可能。
- 企業側も、適切な配慮を行うことで、ADHDの特性を持つ人の能力を最大限に引き出すことができる。
- ADHDの特性を持つ人は、一度興味を持ったことには深く取り組む傾向があり、これを活かすための環境やサポートが必要。