こんにちは!
就労移行支援事業所CONNECTです。
本日は「ASD(自閉スペクトラム症)の人が疲れやすい理由とその対処法」について解説します。
知らず知らずのうちに頑張りすぎていませんか?少しでも楽に日常生活を送れるような工夫を紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
- ASDの特性があり、疲れやすさに悩んでいる方
- ASDの人が疲れやすい原因について学んでみたい方
- ASDの困りごとに対して、どのような工夫をすればいいか知りたい方
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感覚過敏
ASDに限らず、発達障害を持つ人の多くには「感覚過敏」と呼ばれる特性があります。
感覚過敏とは、視覚や聴覚、嗅覚、味覚、触覚などといった感覚が生まれつき鋭く、特定の刺激に過剰に反応する状態を指します。
・蛍光灯の光がまぶしい、屋外ではサングラスなしで過ごせないなど(視覚過敏)
・時計の針の音が気になる、大きな音や怒鳴り声が苦手など(聴覚過敏)
・香水の匂いや柔軟剤の匂いで気分が悪くなるなど(嗅覚過敏)
・特定の素材を使った衣服が苦手、スキンシップが苦手など(触覚過敏)
・濃い味付けが苦手、独特な触感がする食べ物を嫌うなど(味覚過敏)
また、「感覚鈍麻」と呼ばれる特性を持つ人もいます。これは、特定の感覚が極端に低い状態のことを指します。
・のどの渇きに気づかず、脱水症状を起こす
・痛みに鈍感で、気づかないうちに怪我をしている
・あまり疲労を感じにくく、気づいた時には体調を崩している
このような「感覚過敏」「感覚鈍麻」といった特性によって、本人も気づかないうちにストレスや疲労をため込んでしまう場合が多くあります。
過集中
寝食を忘れて作業に没頭してしまうという「過集中」と呼ばれる特性があります。
これは「集中力が長く続く」ことから職場内で評価されることも多いですが、疲労やトラブルにつながってしまう場合もあるため注意が必要です。
例えば
・休憩を取らずに作業し続けてしまい、体調を崩した
・夜中までゲームがやめられず、翌朝は寝坊してしまった
・作業に没頭しすぎて、上司からの呼びかけに気づかなかった
・時間を忘れて取り組んでいたため、待ち合わせの時間に遅刻してしまった
といったものです。
特に、過集中の後は強い無気力や疲労感が反動として起きやすいため、適度に休憩をとることが非常に重要です。
まとめ
- ASDの人は「過剰適応」「感覚過敏」「過集中」によって疲れやすい
- 自分の特性について知り、自分に合った対処法を実践してみることがおすすめ
- 周囲の人に相談やお願いをすることも重要
- さまざまなストレス発散方法を見つけ、気分に合わせて実践することが大事