尊大型ASDとは？特徴や対人関係への影響について詳細を解説！

ASDとは

ASDは「自閉スペクトラム症」という発達障害の一種です。

主な特性として以下のようなものが挙げられます。

ASDは生まれつき（先天性）の脳機能障害であり、決して本人の努力不足ではなく、親の育て方の問題でもありません。

ASDの４タイプ

ASDの対人関係には４種類のタイプがあります

①孤立型

②受動型

③積極奇異型

④尊大型

ASDの４つのタイプについて、下記の動画もご覧ください！

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今回は「尊大型」ASDについて詳しく解説していきます！

尊大型ASDの特徴

尊大型ASDには次のような特徴が挙げられます

積極的に自分の意見を伝えようとする

尊大型ASDの人々は、自分の考えた方法や意見が最も優れていると思い、他者にもそれを強要してしまうことがあります。また、自分の意見が絶対的に正しいと思い込むことから、相手が別の意見を提案しようとしても聞かない・否定するといった行動を取ります。その結果、周囲からは自己中心的な性格だと受け取られ、対人関係上のトラブルにつながってしまいます。

自己評価が高い

この特徴を持つ人は、論理的で学力が高い傾向があります。また、職場内でも一定の地位についている場合が多いです。そのため 自己評価が高く、他人と比べて自分は優れていると思い込みがちになります。また、周囲の人を過小評価したり見下したりするような態度を取ってしまうこともあります。

態度が強圧的になりやすい

自分の意見が絶対的に正しいと考えていることから、それに反対や批判、否定をしてくる人に対して態度が強圧的になりがちです。また 自分の意見を頭ごなしに否定されることで、パニックを引き起こし、より強圧的になってしまうことが多いです。

対処法とサポート

尊大型ASDの特徴を持つ人々が他者と良好な対人関係を築くためには、いくつかのコツがあります。本人が取り組める対処法と、周囲の人々が取り組める対処法をご紹介するのでぜひ参考にしてください。

個人ができる対処法

まずは自分の思考の特徴について理解することが重要です。

「自分は周囲よりも学歴が高いから優秀だ」「自分の意見が絶対的に正しい」といったような考えや、「相手を見下す」「周囲に強圧的な態度を取ってしまう」といったような行動パターンに気づく必要があります。

そのうえで、「学歴がすべてではないと理解する」「相手の意見を頭ごなしに否定しない」など、価値観や行動を修正していくことで徐々に改善することができます。

しかし、これらの価値観や行動の特徴に自分で気づき、対処することは非常に困難です。また、これまでの自分の行動を振り返った際に、精神的につらくなる場合があります。継続的に精神科に通院したり、カウンセリングを受けたりするなどといった専門家のサポートが非常に重要となります。

周囲ができる対処法

一定の距離を確保し、本人の意見に流されすぎないことがコツです。

本人が自分の主張を話している間は、批判や否定をすることなく話を聞きます。そして、相手が冷静になったタイミングで自分の意見を伝えます。

その際に、本人の主張をすべて否定するのではなく、「どうしても変えられない」部分のみを落ち着いて説明します。

しかし、このような対処法を続けることは周囲の人々の精神的負担が大きくなります。決して無理せず、専門家にサポートを求めることも重要です。

まとめ