受動型ASDの特徴と症状
特徴
周囲に合わせること、自己表現の困難さ、そして隠れたこだわりがあります。これらの特徴は、日常生活において様々な形で現れます。
例えば、意見を求められても自分の考えを述べることがでない、常に他人の意見に従うなどがあります。他人の意見や行動に合わせることで、対人関係のトラブルを避けようとします。
他に、自分の意見や感情を表現することが苦手です。これが原因で自己同一性の問題や、周囲から利用を受けやすくなることもあります。
症状の具体例
日常生活において、自分の意見を持ち、表現することに苦労する傾向があります。そのため他人に依存する傾向があります。例えば、友人や同僚の意見に無条件に従う、自分の感情や欲求を抑える、といった行動が見られます。
これは自分自身で決断を下すよりも他人に依存することで、対人関係における不確実性やストレスを避けようとするためです。
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受動型ASDの長所と短所
受動型ASDの人々には、長所と短所があります。その特徴を解説していきます。
長所
人々との交流が出来ないわけではないので、明らかな孤立のリスクは少ない傾向にあります。人々との衝突を避け、他人の意見を尊重し調和を重視しするため、人々と穏やかな関係を築くことができます。周囲の人々に合わせる特性から、相手が前向きな考えの持ち主である場合、自らもその影響を受け入れられることがあります。
短所
周りの評価に左右されず、自分の意思を大切に行動することが難しい傾向にあります。また、自分の感情を言語化することが不得意なため、自己表現が困難です。断れないことで、損な役回りをさせられたり、悪意のある人から利用される可能性が高くなります。これらのことが原因で、ストレスや不安を感じることがあります。
受動型ASDの対処法
最も重要な対処法は、「自分を理解し、自分を大事にする」ことです。そのためには、自己理解と自己表現の向上、断るスキル、ストレスマネジメントが重要です。これらの対処法を身につけることで、自己同一性を確立し、より良い社会的適応を図ることができます。
自己理解と自己表現
相手に合わせることが癖づいていて、自分がどう感じているのか、どうしたいのかという自分軸がわからなくなっていることが多いです。自分一人の時間を作り、何を思っているのか、何がしたく何が嫌なのかなど、自分の感情や欲求を理解することが非常に大切です。
また、周りにいる自己主張の上手な人を真似てみることも有効です。自己理解と自己表現の向上を目指し、適切に表現することで、自己同一性を確立し、他人との健全な関係を築くことができます。
断るスキル
人からの頼まれごとや、誘われたことを断れないことがストレスを招きます。また、トラブルに巻き込まれないためにも、「断る」ことを意識的に学習・練習することが大切です。
ストレスマネジメント
こだわりがある一方、人に合わせるため、とてもストレスを感じやすいです。それが原因で様々な問題が生じることがあります。ストレスマネジメントを通じて、溜めない、発散する、耐性をつけることを心がけることで、健康的な生活を送ることができます。
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