こんにちは!
就労移行支援事業所CONNECTです。
就労移行支援事業所は全国にいくつもありますが、それぞれに特徴があり、自分に合う事業所はどこなのか、選び方が分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本日は就労移行支援事業所の選び方とおすすめの探し方について解説します。
- 障がいや難病があり、就職について悩んでいる人
- 就労移行支援事業所に関心があるが、サービス内容がよく分からない人
- 就労移行支援事業所を利用したいが、自分に合う事業所が分からず悩んでいる人
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就労移行支援事業所とは?
就労移行支援事業所は障がい・難病のある方が企業への就職をめざすとき、就職活動の準備から就職した会社に慣れるまでを一貫してサポートしてくれる福祉サービスです。ただ就職先を紹介してもらう場所ではなく、就職するための学校のようなものです。職業スキルやコミュニケーション、応募書類作成、面接対策など、訓練を通して働き続けるために必要なスキルを学習することができます。
ちなみにCONNECTでは学校の担任の先生のように「担当支援員」がつき、自分の能力や適性・障害特性に合った仕事を探すことができます。また、就職後も職場定着支援として6ヶ月間、現場での悩みや問題解決のサポートをしています。
利用対象者は?
就労移行支援サービスの利用対象者は以下の条件を満たす方です。
- ①原則18歳以上65歳未満
- ②障がい(身体障害、知的障害、精神障害、発達障害)や難病のある方
- ③企業などでの一般就労を希望されている方
また、就労移行支援事業所の利用には、自身の障がいや疾患の証明をするために、障がい者手帳、医師の診断書または意見書、自立支援医療の受給者証のいずれかが必要になります。
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利用料金は発生する?
就労移行支援制度の利用料金は、9割が市区町村の負担、1割が利用者の自己負担となっています。実際には前年の収入によって利用料金の負担額が決まることから、約9割の方が0円(無料)で利用されています。
利用料金の負担額は、本人と配偶者のどちらかの収入が前年1年間(1月1日〜12月31日)で住民税課税対象となっている場合に発生します。利用料金の自己負担が発生する人は1回の通所ごとに約500円〜1,200円ほどかかります。
具体的な利用金額の計算式は以下のようになります。
月間利用料=500円〜1,200円/日 × 利用日数
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就労移行支援事業所の選び方
希望する企業で働くためには、障がいの種別を含め自分に合った事業所を選ぶことが重要です。まずは、自分に適した就労移行支援事業所を選ぶときのポイントを押さえましょう。
対象の障がい種別
全ての障がいに対応している就労移行支援事業所もありますが、精神障がい、発達障がい、身体障がいなど、事業所によって対応する障がい種別が異なる場合があります。特定の疾患がある人のサポートに特化した事業所や、障がいの程度により対象外となるケースもありますので、事前にご自身の障がい種別が対象になっているか確認しましょう。
訓練やプログラムの内容
就労移行支援事業所は、訓練やプログラムの内容が事業所ごとに異なります。そのため、自分が学びたいことがプログラムに含まれているか事前に確認が必要です。希望の企業や自分が目指す職種に必要な専門スキルの習得ができるのかも確認しましょう。また、コミュニケーションスキルやビジネスマナーなど、ご自身が働く上で不安に感じていることを訓練、改善していける事業所を選ぶことも大切です。
就職実績や定着実績
就職実績や定着実勢が豊富な事業所は、障がいのある方に適切な職場を見つけるノウハウをたくさん持っている可能性もあり、一人一人に合わせたサポートが期待できます。その事業所からどのような企業、職種へ就職しているのか、自分の希望する職種へ就職している人や長く働き続けている人はどのくらいいるのかなど、確認するのもオススメです。webサイトに掲載されている就職実績や利用者の口コミなども合わせて検討されるのが良いでしょう。
事業所の雰囲気
事業所や他の利用者の方の雰囲気は自分にマッチしているか?ということも重要です。通われている方の障がい種別や性別、年齢層なども含め、安心できる雰囲気でないと通い続けるモチベーションが保ちにくくなってしまいます。また、支援員の方の雰囲気が自分と合うかも大事なポイントですので、見学や相談会に参加し、事業所の雰囲気を確認してみましょう。
事業所の場所
就労移行支援事業所は通所型の福祉サービスのため、自宅から通いやすい範囲にある事業所を選ぶことが大切です。遠くまで通い続けることは大きな負担になる場合があるので、所要時間や電車・バスなどの公共交通機関の混み具合など、事前に確認しましょう。駅から遠い事業所でも、駅と事業所間の送迎サービスを行っている場合もありますので、気になる事業所がある場合は調べてみてください。
また、ある程度の体力があり、就職後の通勤練習をしたいという場合は、あえて公共交通機関を乗り継いだ先にある事業所を選ぶ方もいます。ただし、交通費は自己負担になる可能性があるため、無理のない範囲で自分にとってベストな場所を探しましょう。
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就労移行支援事業所の探し方
就労移行支援事業所の選び方のポイントを踏まえた上で、実際に事業所を探してみましょう。ここからは具体的な探し方について解説していきます。
インターネットでの事業所検索サイトを利用
行政や民間が運営する、障がい福祉サービスを提供する事業所の検索サイトがあり、場所や対象の障がいなどから、該当する事業所の一覧を確認することができます。パソコンやスマートフォンから調べられるので、就労移行支援事業所探しの初めの一歩として便利なツールです。気になる事業所が見つかれば、ホームページでさらに詳しく内容を確認したり、質問があれば問い合わせをしてみるのも良いでしょう。
市区町村への相談
お住いの市区町村の福祉課などに相談する方法もあるので、一人で探すことに不安がある場合は活用してみましょう。役所の方に自分に合う適切な事業所を紹介していただくために、まずは自分が希望する職種や目標、目的など、きちんと伝えられるように準備する必要があります。
また、就労移行支援事業所の紹介だけでなく、各事業所の情報をまとめた冊子などを配布しているところもあります。役所に相談する場合には、事前に予約が必要なこともありますので、確認してから訪問するのがオススメです。
専門機関への相談
就労移行支援事業所を探す際には、以下の専門機関などでも相談することが可能です。
- ・ハローワーク
- ・障害者就業・生活支援センター
- ・地域障害者職業センター
- ・障害者相談支援事業所
これらの専門機関では、障がいのある方に対し、生活面でのケアやサポート、職業訓練といったサービスを提供している場合もあります。専門機関への相談の際も自分の障がいや特性、希望する職種、就労にあたって不安に思っていることなど、なるべく具体的に伝えることで、より自分のニーズに合った事業所が探しやすくなります。適切に自分の希望を伝えるためにも相談内容を事前に整理し、メモにまとめておくのも良いでしょう。
まとめ
- 就労移行支援事業所は、障がいや難病があり、就職・就労に困っている方のための福祉サービス
- 就労移行支援事業所は、自分に合った仕事を一緒に探し、継続して働けるようサポートをしてくれる、就職するための学校のようなもの
- 就労移行支援事業所の利用料金は、約9割の方が無料で利用している
- 就労移行支援事業所はいくつもあるので、自分に合う事業所を探すことが重要
- 自分で就労移行支援事業所を探すこともできるが、市区町村や専門機関など周りの力を借りることもできる