みなさんこんにちは! 新大阪事業所の木村です!
今回は2月15日(土)に開催した、思考の方向性や関心によって、認識そのものに与える影響や、思考を切り替える方法や必要性を
実験を通して体感していただく、という体感型のプログラムを紹介します。
何やら難しそうな内容ですが、やったことはちょっとしたゲームのような、☟こんな感じです。
◇実験1 〇〇色の車は何台通った?
大通りまで外出し、指定された色の車を数えてメモする。他の人には見せない。
2回実験を行い、それぞれ2分30秒程度。
・1回目:赤い車は何台通った?
・2回目:緑の車は何台通った?
◆戻ってきてから質問した内容
1回目について:赤い車が何台通ったか。
2回目について:緑の車、赤い車、青い車について何台通ったか質問。
(ちなみに、赤や青は分からないのが普通。でも、ここからが大切で、
「なぜ分からなくなったか?」を掘り下げて考えていただいた。)
結論、「注意や関心を向けなくなったことで、認識できなくなった」という回答が多かったです。
◇実験2
テーマ「冬の食べ物と言えば?」について、それを「考えない」実験を行った。こちらも2回実験を実施し、それぞれ1分で行った。
※テーマのものを考えている間は挙手、考えていない間は手を降ろす、という形式とした。
・1回目:鍋(鍋料理)
「考えてしまう」ように木村が誘導する。その中でも、終了10秒程度前には、手を降ろす人が多かった。
質問したところ、「別の事を考えるようにした」という意見が多かった。
・2回目:カニ料理
始める前に、1回目の質問・回答を踏まえて実践していただくようお伝えした。
最初から手を降ろしたままの人、挙げていても時間が少ない人と、1回目よりも明らかに「考えない」時間が多かった。
質問したところ、別の事を考えるように明確にイメージできていた人が多かった。
◆感想など(一部抜粋)
Aさん:
自分が苦しいことを考えないようにするために、他の情報を取り入れたり、外に出て違う空気を吸う、散歩する
Bさん:
ポジティブなことを意識したらポジティブなことが目に付くようになる。逆もまた同じ。
Cさん:
意識の仕方で、自分の認識力が変わる。指示待ちになるのではなく、自分で情報を取る姿勢が大切。他に考えるべきこと、やるべきことがあれば考え方が変わる。
人の発表を聞いて、色々な考え方があることを知ることが出来た。
Dさん:
人と比べたり、自分や人の失敗を責めてしまう事が多かった。できない事ではなく、出来る事にも目を向けていくことで、個性を生かしていく。
有名人の名言などを思い出す。自分の個性を大切にし、普通に食事や生活が出来る事に感謝する。
Eさん:
嫌なことがあったとき、嬉しいことに一点集中して考えることで、いやなことを思考から消すことが出来る。
もっと早くこの考え方を知りたかった。
Fさん:
就職への不安や焦りが出てきたら、別の事を考える。訓練に集中したり、資格の勉強に集中したりする。
◆プログラムを終えて、木村の感想
みなさんそれぞれ、実験から直接得られたものがあったり、人の意見を聞いて取り入れられそうなものを取り入れる姿勢が見られました。
不安・焦り・ネガティブ思考などから早く立ち直るために活用をしてもらえればありがたいな、と思います。
◆終わりに
現在の新大阪事業所では、それぞれの支援員が持ち味を生かした土曜日プログラムを開催しております!
ご興味のある方はぜひ見学や体験にいらしてくださいね!